第二百二十四段 吉野ヶ里遺跡
昔、男ありけり。 今も男あり。
その男、平成二十八年夏
弥生時代の遺跡「吉野ヶ里」へと行きけり。
邪馬台国の謎を解く鍵を捜し求め、国指定の公園内を歩き
回り 歌を
ゆるやかに 筑紫次郎は 不知火の
海にそそぐが 機窓より見ゆ
黥面の をとこをみなの 歩みゐる
様思ひつつ 吉野ヶ里ゆく
巫女卑弥呼 宗女の壱与の 姿はや
背振山脈 北に仰ぎて
儺の県いにしへよりの 賑ひは
今に変らず ハングル文字見ゆ(博多)
と 詠み「魏志倭人伝」のクニのひとつに
訪れることが出来たことを喜びにけり。