新編・伊勢物語 第二百四段 白亜紀以前の記憶 星原二郎第二百四段 白亜紀以前の記憶 昔、男ありけり。 今も男あり。 その男、感覚的に生まれくる遥か以前の 記憶あり と 思ふことありて 歌に 白亜紀の 否よその前の 記憶あり 水の流るる 音の聞こゆる と 詠みけり。 しかれども、真相は 定かならざり。