新編・伊勢物語 第百八十段 不老不死温泉 星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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第百八十段 不老不死温泉

昔、男ありけり。今も男あり。

その男、平成二十八年四月の(つごもり)より五月の上旬にかけて

青森の不老不死温泉へと行きけり。行きて歌を

 自らの 還暦祝ひと 選びたる

   不老不死の湯 薬効あらむ

 日本海を 吹き来る風の 心地よく

   波打ち際の 露天のいで湯

 日本海に 沈む夕日を いで湯より

   眺めむと来ぬ 黄金(こがね)崎の宿

 磯の香り ただよふ中の 湯舟にて

   鉄分多く 赤く濁れる

 大海に 心洗はせ 世世の事

   忘れてひたる 不老不死の湯

と、詠み 古希・喜寿・米寿・白寿の折に

再び、三度、四度 来むと 欲深き事 願ひけり。