新編・伊勢物語 第百六十九段 熊本に群発する地震を鎮める祈りの歌 星原二郎第百六十九段 熊本に群発する地震を鎮める祈りの歌 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成二十八年の四月中旬 筑紫は肥後の国に群発の地震の被害の大きさに 心を痛め歌を 火の国の 大地(おほつち)の神 大(おほ)地震(なゐ)を 鎮めたまへと ひれ伏し祈る と詠み、火の国肥後を司る神に対し 怒りを鎮めるべく歌を捧げけり。