第百五十一段 石と岩と巌 姫路城の石垣
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成のある年、播州は姫路の姫路城を訪ねけり。
姫路城は日本の国宝にして、ユネスコ世界文化遺産に登録
されたる、池田輝政公により完成をみた五層六階の優美さに
おいて、白鷺城とも呼ばれけり。
行きて、その石垣の美しさに
歌を
石垣の 曲線のもつ 美しさ
四百年経て 崩れずにあり
石垣は 四百年経て 崩れざり
石の工の 技に驚く
と、詠み 機械に頼ることなく、人の力のみにて
築き上げたることに賞賛を惜しまず、写真を撮りけり。