新編・伊勢物語 第百四十八段 石と岩と巌 出雲の瑪瑙の勾玉 星原二郎第百四十八段 石と岩と巌 出雲の瑪瑙の勾玉 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成のある年 出雲の瑪瑙の勾玉を手に入れ 歌を 宝石には 関心のなき 吾なれど 出雲勾玉 護りと身に佩(は)く と、詠み 古代の人々が、護身のために佩(は)きしが如く 出雲勾玉に身を装ひ日日 過しけり。 しかして、何故 かの形かの謎は解けぬまま過ごしけり。