新編・伊勢物語 第百三十八段 オー・ド・トワレとオー・デ・コロン 星原二郎第百三十八段 オー・ド・トワレとオー・デ・コロン 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、惚れたる女の身に纏ひたる香水を いたく気に入り銘柄を問ひ 歌を 汝(なれ)が身の オー・ド・トワレを 問ひしかば イブ・サンローランと いふ媚薬かな と、詠み 香りフェチであることを知り 更に歌を 己(おの)が身の オー・デ・コロンを 問はれなば イブ・モンタンと いふ惚れ薬 と、詠み 香水の発生理由に思ひを馳せけり。