第百三十六段 ジブリ美術館
むかし、男ありけり。今も男あり。
その男、平成の或る年の夏休み
東京は三鷹にあるジブリ美術館へと長女家族
次女家族と共に行きけり。行きて、歌を
ねこバスに 乗り込み眼 閉ざしいざ
出発進行 ジブリの世界
幼児の 楽しき夏の 思ひ出と
なるにやあらむ ジブリの美術館
ねこバスに 乗りたかりける 翁なり
童心いまだ 吾にあるらし
童心に 還りて孫と いざゆかむ
ジブリ美術館 わくわくどきどき
童心に 還りて孫と いちにちを
ジブリ美術館 迷子となりて
と詠み、宮崎駿監督の描く世界に心を遊ばせけり。