新編・伊勢物語 第百三十五段 五人目の孫誕生 星原二郎第百三十五段 五人目の孫誕生 むかし、男ありけり。今も男あり。 その男、平成二十四年六月、五人目の孫を授かりけり。 生まるるの報に接し駆けつけ 周囲より、その男に似たると聞きて、歌を 祖父吾に 似ると人いふ 孫姫の その顔(かんばせ)を 見入り飽かずも 産院の 大き栗の木 花満ちて 孫姫生まるる 幸く育てよ と詠み、その男の血を受け継ぐ者の 無事の成長を冀ひけり。