第百三十一段 縄文顔の二人目の孫誕生
むかし、男ありけり。今も男あり。
その男、平成の或る年、次女に二人目の孫を授かりけり。
誕生より数時間後、携帯電話の写真メールにて、次女より
送られて来し孫の写真を初めて目にし
その男、歌を
孫生れ 縄文顔の うつしゑに
見入りて飽かず 会ひたかりけり
と詠み、即 孫の写真を携帯電話の待ち受け画面に
設定を変へけり。かかる時、孫の語源の「うましご」
つまり「美し子」その意の「子よりさらに可愛い 良い」を理解し頷きけり。