新編・伊勢物語 第百二十段 五十音の歌(後半)  星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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第百二十段 五十音の歌(後半)

 はひふへほ 配布せむとて 金無くば

   各省庁に 何を配らむ

 まにむめも 謁見(まみえ)む願ひ いだきつつ

   歌会始めの お題をメモる

 やいゆえよ 黙秘続くる 容疑者に

   刑事は語調を 強め訊問(たづぬ)

 らりるれろ ()(りょう)王酔ひて 呂律はや

   怪しくなりて れろれろられろ

 わゐうゑを われゐて歌を うたひ()

   心に描く ふるさとの絵を

と詠み、弘法大師こと空海の「いろは歌」に

あらねども、初句にて「五十音」の十首も

面白きかなと悦に入りけり。