新編・伊勢物語 第百十二段 「嵐」の語源は「荒らし」 星原二郎第百十二段 「嵐」の語源は「荒らし」 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成二十八年の春の嵐の吹きたる夕べ かつて聞きし師匠の語源に関する話を思ひ出し 歌を 嵐とは 庭など《荒らし》 吹く風と たまはる教へ 今に忘れず と、詠み 今は亡き師匠の冥福を祈りけり。