新編・伊勢物語 第百十一段 白鳥といふ地名 星原二郎第百十一段 白鳥といふ地名 昔、男ありけり。 今も男あり。 その男、所用ありて日進市へと行きけり。 行く途中 信号表示に「白鳥町」を見掛けけり。 ある思ひ浮かべば、自動車を停め 歌を この町にも 白鳥といふ 地名あらば 倭(やまと)建(たける)の 伝説あらむ と 詠み先を急ぎけり。 後日、角川書店発行の「日本地名大辞典」にて 謂れを調べむと思ひけり。