第九十七段 それぞれの時代を駆け抜けし者よ
むかし、男ありけり。今も男あり。
その男、平成二十八年の冬
歴史上の人物を思ひ、歌を
駆け抜けて 時代を生きたる 者達よ
よみがへりませ わが歌にいま
と詠み、古代の英雄である倭建命をはじめ、
有馬皇子、聖徳太子、柿本人麻呂、大伴家持、能因法師、西行法師、
源義経、武蔵坊弁慶、源実朝、世阿弥、武田信玄、上杉謙信、武田勝頼、真田幸村、織田信長、明智光秀、豊臣秀吉、大久保彦左衛門、一休宗純、良寛禅師、松尾芭蕉、与謝野蕪村、近松門左衛門、市川団十郎、小林一茶、吉田松陰、坂本龍馬、正岡子規、若山牧水、中原中也、種田山頭火、棟方志功、山川弘至などなど、その男が心に思ふ者達との時代を超えての交流を和歌を通してせむと冀ひけり。