第八十八段 民謡の「木曽節」
むかし、男ありけり。今も男あり。
その男、平成二十八年の冬
木曾御嶽の明神温泉へと行きけり。
行きて歌を
木曾に来て 御嶽仰ぐ いで湯なれ
木曽節自づと 口より出づる
民謡の 「木曽節」元は 和歌なりと
講義聴きしを 思ひ出しつつ
と詠み、学生時代に万葉集の講義の余談に
教授より「木曽節」の元歌の解説を思ひ出しつつ
木曾御嶽の霊峰を仰ぎて
自慢ののどを入泉中の男らに聴かせけり。
その後、拍手をいただけたかは定かならざるなり。