新編・伊勢物語 第六十段 冬至の朝、朝日に合掌 星原二郎第六十段 冬至の朝、朝日に合掌 むかし、男ありけり。今も男ありけり。 その男、平成二十七年の冬至の朝 ご来光を拝み、歌を いつよりか 朝日を拝み 祖母のごと 掌(たなそこ)合はする 慣ひとなりしは と詠み、その男の幼少の頃 優しかりし 祖母を懐かしく思ひ出しけり。 しかして、朝日を拝む慣はしはいつの頃より わが民族にありしかと思ひけり。 遡ること、神代の時代 アマテラス 即ち太陽神信仰の表れにして、日のみ恵みへの 思ひを深めけり。