第三十九段 漫画家の水木しげる先生の逝去
むかし、男ありけり。今も男ありけり。
その男、若き日は漫画家を目指し日々
絵を描き続けけり。
其の後、絵の才能の無さに気づきペンを折りけり。
而して、平成二十七年十一月三十日
水木しげる先生の逝去の報に接し
若干十七歳の折、水木しげる先生の絵柄を
真似たるイラストを雑誌「ビックコミック」に
掲載せし事、懐かしく思ひ出しつつ
其の死を悼み挽歌一首を
憧れは 水木しげるの 晩年の
欲にしたがひ 規超えぬ日々
と詠み、冥福を祈り捧げけり。
謹みて合掌。