パソコンからマイクロソフト製品が消える日が来る!? ChromeBook発売 | いさおリンクのインターネット羅針盤

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スマートフォンの代名詞とも言えるiPhoneを使っている方が増えています。今日お邪魔させていただいた2件のお客様はいずれもiPhone持ちでした。Androidスマホだとメーカーごとに操作が違っていたり、OSのバージョンが違っていたり、年式によっては動作がもっさりしていることもあったりしてご案内するのに難儀したりしますが、iPhone(iOS)だったら話が早くて余計な時間をショートカットできます。余った時間をiPhoneの使い方のご案内に費やすと「へー、知らなかった。ありがとうございます」と大変喜ばれ、説明している自分もうれしくなってきます(笑)。

さて今日の本題です。

日常的に色々な方のパソコンを触っていると色々な事が見えてきます。規模の大きい会社ではパソコンは1人1台貸与されていますしOfficeソフトも一通り使いこなすのが当たり前、情報漏洩に関する防止策もきちんと取られています。

一方、パソコンはあるけどネットとメールが中心でOfficeソフトは入っているけど使い方がよくわからないのでほとんど使っていない。という方もいらっしゃいます。

ネットとメール、そして相手から送られてきたExcelやWord、PDFなどの書類を確認できればそれで十分という方もいらっしゃいます。

特にスタッフの方に日常業務を任せている方だったらネットとメール、あとは強いて言うなら年賀状ソフトだけ使えたらそれでいいという声はよく聞きます。

パソコンは使う人の要望に合わせて様々なソフトを入れられるのが最大の特徴ですから、使い方にセオリーはありません。カメレオンのように使う人のの環境に合わせて自在に変化するのがパソコンの面白いところです。

それでもほぼ全てのパソコンにあたかも標準装備されているかのように入っているのがMicrosoft Officeです。購入時に幾らかの追加料金(Office Personal 2013で約20,000円位)を払ってOffice付きのパソコンを購入するのですが、パソコン本体の値段にシビアな意見をお持ちの方でも不思議なことにこの料金について不満をいうことはまずありません。

1円でも安くパソコンを買いたいと考えている方が、Microsoft Officeの約20,000円を躊躇しないのはいつも不思議に思うところです。

今まではパソコン購入と同時購入が当たり前だったMicrosoft Officeですが、今やgoogleが無料で提供する googleドキュメント と言うサービスを利用すれば、ExcelやWordファイルを読み書きすることが出来るようになりました。

http://www.google.com/google-d-s/intl/ja/tour1.html

業務で日常的にExcelやWordファイルを作成する必要がある人は別として、時たま使うくらいだったらMicrosoft Officeの購入は必須では無くなったとも言えます。

そうなってくるとコストを抑えたパソコン選びという観点から考えたらWindowsが動くパソコンかどうかが購入時の選択基準ではなく、googleドキュメントが使えるかどうかが選択基準になる時期になりつつあるとも言えます。

そんな予備知識を持って読むと面白く感じられる記事がこちら

グーグルがChromebookを国内展開、企業・教育機関向けに7月から
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20140715/1136904/

※↓はMacOSX+ParallelsでChromeOSを立ち上げたところ。本物のChromeBookもこんな感じになるのかな?

Googleが開発したChromeOSを利用したパソコンが国内でも発売されると言うことです。当然のことながらgoogleドキュメントは無料で使えます。Microsoft Office付きよりも約20,000円安く買えて、Windowsの基本ソフト料金も不要となれば低価格での販売が期待できます。

当初は企業・教育機関向けとなっていますが、その費用対効果の高さから話題になって一般ユーザー向けにも発売される日は近いと思うのです。

ChromeBookを購入する場合のハードルは、慣れ親しんだWindowsの操作感を手放すことが出来るかどうかにあります。

ネットとメールが主な用途でWindows8の使いにくさに嫌気がさした人だったらChromeBookに乗換えても不思議はないと思うのですが、誰も使っていないChromeOSに挑戦するだけの強い動機付けが必要になってきます。その最も強い動機は「安い」、これに尽きるのかもしれません。

安さとGoogleの開発力を武器に攻めていけば恐らく急激に普及するのは難しいにしても、使う人が増えていけば何年かのうちにWindowsと逆転するだけの実力はあると感じています。

もう多少の付加価値よりも安さ、しか評価基準にならない。そうなってきたらスマホと同じで家電化(コモディティ化)していくから国産メーカーは厳しい状況に置かれそう。

MS-DOS3.1~MS-DOS6.2/V→Windows3.1~Windows8と歴代のマイクロソフト製品にはいつもワクワクすると同時に次はどんな進化が見られるんだろう、と楽しみにしていたけどもやはこれ以上の機能はもう要らない所まで進化してしまったように思います。まあ実際、今はMacOSXに軸足を移してしまいましたし(^_^;)。

シンプルでタフな基本ソフトで十分、今後はそう考える人が増えてきて、それがChromeBookのような路線のパソコンを評価する時代になるのかどうか推移を見守りたいと思います。