小さい頃、夏休みなどに朝からテレビのワイドショー番組を見ていると、
芸能リポーターと称する奴らが勝手に人(芸能人)の家の玄関前に来てはあれこれまくし立てていた。
お前ら人のことを何だと思っているんだ、と感じてテレビの芸能コーナーは次第に遠ざけていった。
今だったらコンプライアンスとかプライバシーの保護とか言ってしまって片付けられるだろう。
それで受けた被害とか引っ越し代金とか芸能レポーターに請求してもよろしかろうに。
多分外国であればパパラッチみたいなものなのだろう、と思ったのはダイアナ妃が亡くなった頃の話であった。
何処の国でも個人情報をないがしろにする奴というのは歓迎されないのだと思いました。
今で言うならば私人逮捕系や迷惑系のYouTuberが似た感じものなのだろう。主に人の、一般市民のプライバシーを蔑ろにするという意味で。
あんな露悪的なものでよく長期的な収益を得られるなどと思ったものである。
当然ながら見る気もしない。その辺の草とか貝とか魚とかを(許可をとって)取って食べる野食系YouTuberの方が格段に平和である。
芸能レポーターや迷惑系YouTuberみたいに人に積極的に絡んでいくような、
ああいう人のあら探しみたいなのをテレビなどマスメディアが率先してやるから、世の中が平和にならないのだと一時期割と真剣に思っておりました。
普通に生活していて突然突っ込まれるのなら何の平和もない。まだ打ち合わせをして隣の晩ご飯でも突撃された方がマシである。
食い物の話しは平和だから。だがそこから話が進んで人のことを噂したりあれこれ良くも悪くも言ったりすることが私には耐えられない。
誰かの悪評を流すなんてとても耐えられないから私は大抵無言である。
対人関係以外の趣味や嗜好の話なら積極的に乗るが、そういう話題にはなかなか展開しない。
世間話とか噂話とかスキャンダルの種を探っているようで周りで聞こえたら何かと居心地が悪い。
そういう話題になったら、もう一人にしてくれ、と何度思ったかわからない。
何かを喋ったら言質を取られることの恐ろしさを人は理解していない。
喋らないのは人のことを噂する人も自分もとことん嫌だからである。得体の知れない人間のような何かと言われて遠ざけられた方がマシである。
プライバシーの話なんてして誰が喜ぶというのか。少なくとも私は喜ばない。
あの人がああだとか、その人がこう言ったとか、ぶっちゃければどうでもいい。
私は「私が私であること」に気を配って生活している。他人のことを挟む隙間などない。
誠に遺憾である。