私はへそ曲がりなので、花を鑑賞する植物よりも普通の野菜の花とか、何なら俗に言われる雑草の草の方が好みである。
花は別に咲いているから美しいとか特別に育成した花とかが素晴らしいとは限らないのです。
何ならその辺の野っ原に咲いている花を眺める方が、なんか自然が自然として生きている気がして、
人間の手入れを加えて育てた花とか人間の言葉のように大きくうるさく見える、聞こえる時もある。
何かデカければいいとか、色が鮮やかな方がいいとか、沢山の花が並んで咲いているとか、そういうのを見るとなんか辟易する。
これみよがしに咲いている花よりもなんか気がつかないうちに静かに咲いている花の方が私には癒やしである。
今年は何故か急にユリの花を見たくなり球根を植えましたが、それは何というか気まぐれです。
何なら花類を植えても実際花の方ではなく害虫予防とか土壌改善とか、花を目的にしているわけではなく、花の副次的な影響が目的である。
何なら何か虫に食われたりしたら、もう花は咲かなくてもいい。そこにこの草があることが一番重要である。マリーゴールドの事ですが。
毎年のんびりと唐辛子の花を眺めたり、シソ系の植物の花を眺めたり、何か新しく植えた野菜の花でも咲かないかなとか思う。
ジャガイモの花は見飽きたし育成のためにやむなく摘むが畑仕事の合間にふと見れば紫が綺麗である。
朝顔も何かあれば植えるが、なるべく色の濃い、ビビッドカラーではなく、何かうっすらとした色の花のを買って植えている。
敢えて植えるのは朝顔とユリくらいであり、それも出来れば手入れをしないでありのままに咲くのを大切にしたい。
さすがに朝顔の支柱くらいは立てますがそれくらいにしてあとは放置して自然に任せたい。枯れるなら無駄な抵抗はしない。
今年は初めて植えたおかのりの花がそろそろ咲いてきたが、こじんまりとしたほのかな色の花が、個人的にはこれだよこれ、と思っている。
まあその近くの砂利の石の隙間から生えてくるビオラとか毎年積雪がなくなった春から勝手に定期的に伸びて踏まれても花を咲かせますが、
お前らなんでそんな所に生えてくるのか、という意味で嫌いではありません。
別になんか意図的に種を蒔いたり苗を植えた記憶もないので、何処かから種が飛んでくるか運ばれるなりして自然に勝手に生えたとしか言いようがない。
一株だけ何故か種が飛んできたのか自分の野菜畑で育っていますが、野菜に与える元肥と液肥の煽りで大きく育ちました。
ちょっと花が咲きすぎたので、来年の春は私の畑がビオラで大惨事になるかもしれない。そうなったらもうプランターに移植して自然に任せたい。
まあ家は寒冷地なので、冬は積雪で何も見えなくなるし、大抵の植物は寒さで早めに枯れるので、咲いている内は咲かせておきましょう。
そんな偏屈な人間なので園芸店に行ってもホームセンターに行っても野菜苗しか見ません。鑑賞用の花には目もくれません。
目の保養とはちゃんと育った野菜苗とついでに育ったその他の草の花のことを言うのです。
個人的には花を見ているより単なる緑色を眺めていた方が癒しになるのです。何というわがままか。誠に遺憾である。