例え世界ひろしと言えども、自分の畑(家庭菜園)にスベリヒユの区画をわざわざ作って栽培している奴はそんなにいないだろう。
自分の事ですが。
何かの栽培に失敗して枯らしてヤケになったときにもうどうでもいいからスベリヒユとか植えて何処まで伸びて拡がるのか見てみよう、
などというどうしようもない好奇心で。ノリと勢いだけで猫が抹殺されるくらいの好奇心は毎年定期的に暴走します。
それで庭のアスパラガスがなんか知らんけど抹殺されたので、腹いせみたいな感じでその辺に生えているスベリヒユを引っこ抜いて、植える。
更地に苦土石灰を撒いたりマヴァンプを混ぜたりメネデールとかも使ったりありとあらゆる手段を使って雑草とか育てたらどうなってしまうのか。
ホトケノザとかスギナとか、笹みたいな、または稲みたいな雑草とかには何か適当な怒りをぶつけられますが、
スベリヒユはなんか知らんけど偏愛に似た愛情を持ってなるべく接するようにしています。
ただしあまりにも増えるので全部面倒は見切れません。日向があれば勝手に生えてくるみたいな勢いで生える(増える)ので全部は多すぎて無理である。
更に自分以外などスベリヒユは完全に雑草の厄介者扱いをして(昔の自分も同じようにしてました)
生えては抜かれそれでも生えては最終的に除草剤を撒かれて処理される。
それが適当に仕入れた薬草の民間療法の本にこれは薬草として扱うべきである、とか、YouTubeの野食で取り上げられたりするので、
昨年とりあえず迷惑系なコニシキソウ(残念ながらKONISHIKIほど大きくはありません)と区別が付けられる、
スベリヒユであると確実に同定できるように目を鍛えてから、
畑に無造作に生えているスベリヒユを茹でたら旨かったので残りは生えたまま取っておこうと思ったら親に除草剤を撒かれました。
それも近所の農家から貰ったなんか強い奴を。
そして喧嘩になりました。食い物の恨みは恐ろしいものです。誠に遺憾である。
なので今年は家庭菜園にプライバシーというか自分の区画を、領土を確定させてもう手出ししない、
自分の区画にもし馬鈴薯が生えてきたら親側の馬鈴薯の畑の端に埋める、という話になったので、
安心して敷地内にスベリヒユを移植出来るわけである。流石に他に植えてある植物の邪魔をしてはならないので、
この時期休眠に入り引っこ抜いたネギの跡地にも、とりあえず栽培してみることにした。
ちょっと歩けば空き地にスベリヒユなんて膨大に生えてますが、そこはなんとなくちゃんと育てた(?)ものを食べたいと思うわけである。
まあ自宅近くの空き地はアスパラガスとかミントとか訳のわからん草の宝庫ですが。まさに草の根運動と言えるでしょう(意味不明)
当たり前のように水仙、鈴蘭、その他諸々の毒のある植物の宝庫にもなっているので、カオス以外に言う言葉が見つからない。
と言うわけでちゃんと自分の手の及ぶ範囲で育てた物だけを食べておきたいものです(畑の近くに植えてある水仙とイヌサフランを見ながら)
毎年定期的にできる同じ物ばかり植えてもいいとは思うが、私は多分飽きると思うので、可能な限り、ありとあらゆる可能性を試しに、
あれこれ目移りした結果ツルムラサキだのエンツァイ(空芯菜と言った方が通じる)だのおかのりだのおかひじきだの、
普通に芋とか苗物でもあんまり知名度のない(実際空芯菜以外は食べたことすらない)植物の苗を植えたり種を撒いたり、
半額になったみょうがの地下茎を地中に埋めて水をやっていたらいくつか腐ったので、
もう一パック半額のを買って植え付けたら逆に余って栽培予定地からはみ出したり、
知り合いの土地に生えている多分浅葱っぽい何かを許可を得て一塊の球根ごと引っこ抜いて自宅に持って帰って植えつけるなど実にカオスですが、
スベリヒユとか端から見たらどう見ても雑草が生えているようにしか見えません。
別にいいじゃん。雑草という名前の草なんてありませんから、全部まとめて雑草扱いする方が実際先入観に囚われているのだと思います。
誠に遺憾である。