みんなで協力して何かを成し遂げましょうとか言うなら逃げてる | 隠者の庵

隠者の庵

自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

自分には人と協調して、協力して何かを成し遂げる、というものがいまいち理解できない。

もしそれが出来たとするならば自分にとってパターンが読み切れているか、あるいはごく簡単な作業であるかのどちらかである。

二人以上になっても分担が完全に分かっていなければ行動に起こしにくいのに、三人以上になれば混乱どころの騒ぎではない。

徹頭徹尾一人でやり切れる何かをしていないとダメで、チームワークをさせることが多分一番危ない、

それが社会人になってしばらくして思った事だった。

無論リーダーシップなんて発揮してはならない、それは酷い人間に直行する舗装された道である。

そんな奴は嫌だと思う方、私も嫌です。嫌なのだが全力を出しても即頭から煙を吹き出すように出来ないものがある。

出来ないことに不満はあるが実際に出来るかどうかとはまた話が別である。

希望として欲しい能力はあるが、実際に身につくかはまた別の話であるように。

自分の場合どうもその辺の人と協力したり集団で行動するということに根本的な不具合がある、というか不具合しかない。

なのでチームワークが本当に必要なスポーツとかをすれば、どこかの端かベンチにいればまだいい方で、大抵ベンチの外に放り出される。

そうするしか仕方がないからである。それ以外に集団を存続させる方法がないからである。

自分が自分の協調性のなさを過大に見ているか、過小に見ているか、それは比べものにならないから本当にわからない。

ただ集団の成員として致命的に足りないということだけは明らかになっている。低いけどどの程度低いか、みたいな話になる。

かといって本当に一人で始めて終わらせられる仕事なんてそんなに存在しない。

団結力とか言われて首を傾げるような事になるが、余計な事さえしなければいいなら文字通り何もしない。かえってやった方が害になるからである。

もう尖りすぎて手がつけられないが、実際に人と組めばベッコベコのボッコボコにされるから仕方がない。

全体って、雰囲気ってもうどうやって見ればいいのでしょうか?みたいな顔をして集団の中で突っ立っているのが現実である。

そんな空気が読めるなら苦労はしてないし、何なら発達障害とも呼ばれないだろう。実際にガッタガタだから発達障害と呼ばれるのである。

そしてあれこれ言われて何なのこれとかうわごとをいいつつ人間離れしたのが現実である。

自分の守備範囲から一歩も外に出ないならまだいいかもしれないが、そんな都合のいい場所なんて存在しない。

自分の守備範囲から高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に行動しなければいけなくなって破綻する。

そしてそこに何を言うか、何を始めるかわからない他人が入ってくるので、私としてはもうどうしようもないから大人しく作業所に通うのである。

嘆くなら私の社会性不足を嘆くしかないし、他人に自分の問題を押し付けてはならない。

少なくとも結果が常に求められるような場所にいていいような人間ではない。誠に遺憾である。