我々は何かの建物、雑居ビルの部屋に集められた。何でかは知らない。ギリギリ血のつながりはあるとかそういうレベルである。
その部屋に突如「この部屋を爆破してやる」という放送が流れる。
爆弾がどこにあるか、密室からはなぜが出られないから何とか探して、無力化する方法を探り、
なぜか爆発に対する装備をしている奴に任せてそいつの管理下で爆破させたが、爆弾がおもちゃみたいなものだった。
その後解散となったが、バラバラになったそこに集まった参加者が一人、また一人死んでいく。
断片的な話の切り取りを残して。そうして生き残っていた自分であるが、自分は犯人ではない。
途中で死んだ奴の誰かが誰が死にそうだのとテレグノシス(千里眼?)みたいなのを発揮して、それっぽく演出した誰かの芝居みたいなものだった。
どうせ自分もその内死ぬのなら、いかに自分含めこれから死ぬ奴の普通の死を飾り立ててやろうか、脚色して面白くしてやろうか、と。
つまりその内死にそうな奴があの場所に集められただけで事件性とかは特になく、
たまたま生き延びている自分はまだ死んでないだけだ、と思うのであった。