渋滞=死を回避できる程度の過疎地暮らし | 隠者の庵

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自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

まあ毎年ゴールデンウィーク恒例の高速道路の渋滞中の写真を見るととても旅行や行楽になんて行きたくなくなりますね。

詰まって動かない車の中で閉じ込められるだけで軽く精神的に死にそうになる。

なので行くとしても正月お盆ゴールデンウィークは確実に避けて予定を立てなければならない。人混み=精神的な死、であるから。

渋滞とは無縁の田舎というか過疎地に住んでいると、車に乗って道が詰まるなんてまずあり得ないから、

あるとすればスッカスカな道路を車がいないから超スピードでかっ飛ばした奴が中央分離帯に激突してパーツが吹っ飛んで炎上、とか、

なんかうっかりして停車中の車にぶつけて玉突きとか、高齢者がアクセルとブレーキを踏み間違えるとか、

片道を延々と塞ぐ道路の修繕工事とか、急にガス管や水道管が破裂するくらいしないとまず渋滞なんてない。

そもそも人がいないから詰まることが起きてもまず詰まらない。何も起きなくてつまらない時もあるが事故とかは起きない方がいい。

そして万が一アクシデントがあって国道や高速が塞がれても農道は山ほどある。国道がなければ裏道を通ればいいのよ。そんな田舎である。

ただし冬が来れば例外で、その辺の道路もすれ違うのもやっとな道幅になり、凍結した路面を滑り落ちた車のような物がその辺に転がる。

積雪や急な吹雪で道が塞がったり、高速が通行止めになったり、その結果通れる道が国道しかなくなり渋滞して本当に酷道になる。

田舎なので除雪車も頻繁には通らない。街が頼りにならないので、専門の業者に頼まなければ家の前の雪すらよけてもらえない時もある。

お金をケチらなければスムーズな交通になるが、お金はないので地区ごとに順番に時間をかけて雪をどけるしかない。

アウトドアとかキャンプ地も腐るほどある。腐り過ぎて熊や狐など野生生物がたまにやって来る。

自宅の庭には毎年何らかの野菜が栽培されていて、芋とか収穫すれば一年弱は食える。

もし余れば次の年にまた芋を地面に埋めてしまえば一年分獲れる。

その代わり人はいません。店はバンバン閉まります。後継者のいない店とか廃業するなんて毎年飽きるほど聞いている。

本屋?知らん。ゲーセン?知らん。バス?何処を走ってるんでしょうね。トレンド?ブーム?追いかけようにも尻尾すら見当たらない。

あるのは荒野と溢れかえる自然、そして人がかつて住んでいたと思われるような痕跡である。

遺跡マニアとか廃墟マニアがいずれこの地を訪れて「ここに街があったんですよ」とか言い出すかもしれない。

多分そのうちスーパーがなくなって隣町(10数キロ先)まで行かなければ生活必需品が買えなくなる方が先だと思いますが。

そもそもスーパーの建物自体老朽化が進んでいい加減建て替えなければ大変な事になりそうだが、建て替えする金もない。

当然役場とか公共施設も軒並みオンボロであり、ボロボロにも程がある。

街の公営住宅の本当に古いものとか住んでいる人には誠に申し訳ないが、正直今にも崩れ落ちそうな気がしてならない。

鳥が崩れたり割れたりした建物の隙間から入って巣を作って住処にしている時点でお察しください。

しかし都会のようにデカい高層建築物なんてあっても無用の長物である。人がいないし仕事もないから高層ビルがあっても何にも使えない。

小ぢんまりしたコンビニ程度の大きさのスーパーらしきものの誘致に必死にならなければ、この先高齢者がどうなるかもわからない。

その程度には過疎地である。誠に遺憾である。