私自身のマイクロマネジメントの末路 | 隠者の庵

隠者の庵

自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

私が他人に出す注文は実に細かい。あまりに細かいので他人に頼んだら数倍面倒な事になる。

なので人には物事を頼まない。全部自力でやる。他人にやってもらっても3センチズレれば台無しである。

自分でやってうまく行かないなら、今の自力ならそんなものか、で諦めもつく。

そして細かな注文を自分につけながら進められるので細かな指示変更をしなくて済む。

例えばどこかに行ったついでに風景の写真でも撮ってくれ、と言ったら、

人間が一人でも映ることも許容しないだろう。何でピースサインするねん。なんでお前ら風景の前に立っとるねん。

と、説教と細かな説明と確認とその他注意事項が延々と続くのでお互いに不毛である。

神経質すぎて全員の髪が抜けてもおかしくないだろう、という程度には不毛である。

もう私を一人で放っておいたら自分の許容範囲を知ってるから伸び伸びと行動できるのに、

何かにつけて集団行動をさせたがる人は本当に困るわけである。別に集団だからできることって何ですか、

写真に他人が映ると邪魔でたまらないからいなくなってもらえませんか、と言うのも後々面倒になりそうなので言いにくい。

世の中妥協、とは言うが、好みのものを追いかけているのに妥協なんてできますか。人さえ映らなければあとは勝手気ままに動くだけなんですが。

と細かさを存分に発揮するので私には可能な限り近寄らないでいただきたい。

写真を撮るだけでこの有様である。その他の生活についても細かなルールが蜘蛛の巣のように張り巡らされているから、

正直言って誰も部屋に入ったり近づかないようにして欲しいものである。あまりに細かいので一々説明すると日が暮れると言っても過言ではない。

昔はあまりに他人を管理しようとして指示を飛ばして文句を言ってドタバタしてゴタゴタばかり起こして本当に疲れ果てたので、

指示を出すのも面倒になったし、伝わらないし、何を言っても無力感がある。

一人でさえいれば自分のこだわりに寸分違わないこだわりだらけのプライベート空間を構築できるのになどと思う。


学生だったころから一応部活とかのそれなりに上の地位にはいるけれど上の立場としての役割を全く果たさなかったり、

縦も横もコミュニケーションって何なのと言わんばかりに誰とも相談や打ち合わせをしないし、

気まぐれであちこちに動いて上級生なのに何も上級生らしくないと言われたり、

自由すぎてどこにいるのか把握できなかったり時折本当に行方不明になったり、

他人の上に立って急に説教やら演説やら何か大仰なことばかりぶちまけてから勝手に動くので、集団が集団として機能しなかったわけである。

そうした紆余曲折があって私は自閉症スペクトラムと診断されました。

他人の上に立つのも下にいるのも落ち着かない、完全に独断で独自の行動に出るような奴なので、

遊撃隊でも任せておけば鉄砲玉くらいにはなるだろうと思う。多分帰ってこないだろうと思うので。

誠に遺憾である。