人を追いかけない | 隠者の庵

隠者の庵

自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

街中で出会う人数が多いだけで私は憂鬱になる。

いっそのこと言葉が通じなければ無視というか関わり合いにならないで済むが、

同じ言語を操っていると声をかけられたら下手に逃げられないから困る。

人間ってそんなに近寄らないと生きていけないものですか、何ならちょっと離れませんか、

探し物はそんなに探さなければならないものですか、見つけにくいものですか、などと私は思うのである。

私の書いている文章になんかよそよそしさを感じたり、人間らしさを感じないとか思うのであれば、

人間関係を前提にしていない生活をしている事がきちんと表現できているという事だろう。

情熱的な歌詞とか言ってもピンと来なかったり、何なら全くの他人事のように感じたり、

私にはラブソングとか言われてもなんかうわの空、実感も共感もできないのは、私に共感性や協調性が失われているということなのだろう。

そしてそれは自閉症スペクトラムの明確に判断できる症状なのである。

共感も協調もできないのに無理にやろうとすると、精神に余計な負荷がかかって人間が嫌になる。

プライベートなんて誰にも会いたくない、Amazonのボタンを一回押したら生活必需品の一式が勝手に物置にでも送られてこないだろうか、

などと意味不明なことを考えて生活している。店には行って買い物をするが、知り合いとかにばったり出会うと応答に困る。

会う、という事を全く想定しないで生きているからである。自分にしか手をかけられないのは分かっているからそのようにさせてくれ、と。

人と会っていないと、人と話していないと生きている気がしない人と、人と会わない事に心血を注ぐものを会わせても文字通り衝突するだけである。

誠に遺憾である。