雪風や白くして今朝が在り | 隠者の庵

隠者の庵

自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

冬というのは憂鬱になる季節である。

雪は積もる。積もるから除雪しなければならない。慣れないことをするから腰や膝を痛める。

結果自室に転がる以外にできることがなくなる。田舎では整形外科などというものは午前で閉まります。

脳外科なんてどこにかあるか、という状態なので迂闊に階段や梯子や屋根からも落ちられません。

病院に行っても目的の診療科がなければそもそも病院に行く意味がなくなる。

救急車の音が鳴り響いても私の住んでいる街は単なる通過点である。

絶賛過疎地なので私が高齢化する頃にどんな惨状かを考えるだけで軽く憂鬱になる。少子高齢化というのを露骨に受けるのが田舎の現実です。

特に産業というか観光というか目玉となるコンテンツもないので、でっかいのを誘致する以外生き残りの道はないが、

いかんせん都市からも遠いので誘致なんて出来るものがない。要はどん詰まりである。

もうカジノでも呼ばない限り今いる街どころか周辺地域ももれなく絶賛過疎化中なので、

いずれ農家以外のバラバラに点在している住宅や団地を数ヶ所にまとめなければインフラが維持できなくなり、冬が越せなくなるかもしれない。

雪をまとめて溶かすには火でも起こして熱を浴びせて溶かすしかないが、カジノは火事の時に行けるものなのであろうか。

私が死んだ後のことを考える必要はあまりないが、あと百年もすればこの辺はただの荒野になっているかもしれない、

と言っても否定する要素が見つかるわけでもないので気が重くなる。

誠に遺憾である。