エアコンが自室に一機
やむを得ず我が部屋こもる
夏のひととき
正直自分の部屋にしかエアコンが無いので、部屋から出たら地獄が始まる。
自室から次のエアコンのある場所で一番近いのは自分の車くらいのものである。
そうして涼しく落ち着いた場所に引きこもって何かをするしか夏を生き抜く道はない。
居間も台所もトイレももれなく酷暑地獄なので決心をつけるにもひと苦労である。
外に出るとしても最低限の公衆猥褻にならない程度の服しか着たくない。
とにかく「こんな暑さに魘されるような場所になんていられるか!俺は自室に帰らせてもらう!」などと死亡フラグを立てながら自室に篭る。
もし仕事や所用以外で外にだしたいならそこにエアコンを置いてくれ、というのが私の悲願である。
目指せ全室冷房設置(意味不明)
そんなこんなで部屋に篭っていても何かと退屈なので四十代になってから我流で俳句とか短歌を始める事にした。
多分才能はないから駄作の山を積み上げる事になるだろう。
二十代のころは何かと詩人になろうとして、中原中也とか立原道造とか宮沢賢治などを読んで影響された所に、
その頃マイブームだったヴィジュアル系のバンド(主に密室系)を取り込んだりラジバンダリして凄まじく鬱い作品が出来上がった。
今見たらとても恥ずかしく過激なところなどきれいに削りたくなるが削ったら作品でなくなるため、
作品ごと削って基礎から組み直して凄まじい微調整(?)を加えないと自分の黒歴史になるだろう。
かと言って長い文章を書くほどのプロットを作る力は無いので、短文で片がつくショートショートに行こうとしたが、
やっぱり無理なので適度に雑文とエッセイを書き殴りながらあれこれ考えた結果、
四十代で俳句とか短歌とか川柳とかその辺の短い文芸を今更始めようと思ったのである。
とはいえそんなすぐにマシなものが出来るわけでもないから、先達の作品に触れながら空気を読んでいくしかない。
なお私はさっぱり空気が読めません(唐突)
ちなみに始めに詠んだ短歌は見ただけで誰を念頭に置いているか簡単にわかると思います。
今は著作権フリーになったちょっと昔の詩歌など電子書籍で手にとって勉強できるようになったので、
遠くに本を買いに行かねばならない時代よりは相当恵まれていると思います。
そして自室でエアコンを効かせながら今なら外の暑さに対する正当な恨みでも詠むのにピッタリな時期だと思います。
まあ夏には大半怨みしかないからしょうがないね。夏の暑さというのは誠に遺憾である。