毎日のことだが、寝る時間は大体午前である。
むしろ午前にならないと眠る気がしない。
どれだけ薬を飲もうと、肉体を酷使しても、
昼寝はできるけれども、夜寝ることが難しい。
昔は布団の中に入って、頭に浮かんでくる色々な悩みに耐え抜き、
たまに脂汗や冷や汗を流して、
悩み疲れたときにようやく眠れるようなものだった。
で、数日に一回の割合で夜中に叩き起こされる。
自分に変な空想癖がついているのは、この入眠時の不安というか絶望というか
形容しがたいどんよりとした感情をなんとかなかったことにしたいという気持ちの表れかもしれない。
夜、寝ようとして電気を消すと、視覚がなくなるような物だから、
他の感覚が一斉に動き出す。
かといって豆電球をつけて寝ると安眠できない。
こういう面倒事を吹き飛ばすために、睡眠導入剤はあるものだと思っている。
兎角、この世は生きにくい。