三重県 禊の旅【2】 | 稲川淳一の恐怖の快談

稲川淳一の恐怖の快談

日常生活での不思議な出来事を語ります。


二見興玉神社(ふたみおきたま)
9mと4mの2つの大岩が仲良く並ぶ、
そんな夫婦岩、有名ですよね?

この辺りって
古くには伊勢神宮に参拝する前にね
心身ともに清める····
そんな場所だったんです。









そんな二見興玉神社に
アタシも向かって行ったんです。

神社のある海岸沿いには無料の
駐車場があるにはあるんですがね
なんせ海岸に出る道が狭くて
非常に判りにくいんです。

結局はこの昭和感漂う
お土産屋さんのオバチャンに勧誘され
このお店に車を止めたんです。






「いらっしゃい!うちが夫婦岩に
 1番近い駐車場だよ。
 うちは駐車場代1000円だけどね
 そのかわり店で1000円分の
 買い物ができるんじゃ」

「え、じゃあ実質、駐車場は無料か」

そんなわけでアタシは
1000円払ってお店に入ったんです。










「すみませ〜ん、1000円分の
 買い物ができるって聞い···」

ってこれ、生きてる人間じゃあないッ!!
帽子かぶった蛙の化け物じゃねーかッ!!
ナンマンダー ナンマンダー

で、
この店内を真っ直ぐ突き抜けると
すぐに興玉神社。
アタシは海苔の佃煮なんかの瓶物を
3つばかり購入しましたよ、えぇ。











お店を出ると目の前に二見興玉神社
御祭神は猿田彦大神。
沖合700mに鎮まる興玉神石を
遥拝する為の役割もある神社。










海岸沿いを少し歩くんてすが
ここにも蛙の像があります。

降水確率80%だったんですが
なんとか天気は持ち堪えてくれました。
ですが海沿いって事もあってか
風が非常に強くて冷たい。

突風が吹いた時、踏ん張らないと
飛ばされそうになるくらい強風で
実際、何人か空の彼方に消えてました。











手水舎でお清めするんですが
ここにも、たくさんの蛙たちが。

実は御祭神 猿田彦大神の使いがね
「蛙」なんですよね。
そんな事もあってか、あちこちに
蛙の像が祀られているんです。

幸福を授けて頂き無事にカエル。
そんな意味合いもあるんです。












いよいよ夫婦岩が見えて来ました。
夫婦円満のご利益ってことで
アベックやカップルや老夫婦たちが
たくさん参拝に来られてました。


え、アタシ?

アタシのお相手?


そうですねぇ〜
ちょうど良い機会なんで
みなさんに紹介しておきましょうか。














地獄の番犬ケルベロス(モモちゃん)

犬を抱っこして
参拝する独りの男。


いやぁ〜
みなさんの視線が痛かったですねぇ

犬を連れた参拝客はおられましたが
みんな夫婦かカップルですからね

背筋がゾクーッとしましたよ、えぇ。









そして、アタシはいよいよ伊勢神宮へ

伊勢神宮って外宮と内宮があってね
外宮に参拝してから内宮を
参拝するのが古くからの習わし。

どちらか片方だけの片参りは
あまり良くないらしいんです。













伊勢神宮(外宮)の広大な
敷地内の森や神域の中を
歩いてますと全身がゾクゾクーッとし
自然と目頭が熱くなるんです。

「無事に来れた。いよいよだ」


どの神社とも雰囲気が違う
神聖でいて清らかであり
緊張感もある。















外宮の最奥にある正宮
ここからは撮影も禁止の絶対神域。
衣食住と産業の守護神である
豊受大御神が鎮座されている。

ここで日々の感謝を伝える。
仕事があり、衣食住がある···

まずはそこに感謝ですよね、えぇ。














こうしてアタシは無事に
伊勢神宮の外宮を参拝するとこが
できたんです。

この日は内宮への参拝はせず
ゆっくり食事をしてから
寝床を探します。


「今夜はどこで寝ようか?」



この、行き当たりばったり感が
独り旅をしてる醍醐味でもあるんです。













こんな不思議な体験
させて頂きましたよ、えぇ。
















【おまけ】