金沢大敗訴で控訴、時間と税金投入/東京訴訟診断書頃に危機対策本部会議/金沢大側が逮捕学生退学主張 | 医療事故や医学部・大学等の事件の分析から、事故の無い医療と適正な研究教育の実現を!金沢大学准教授・小川和宏のブログ

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医療事故死は年間2万-4万人と推計されており(厚労省資料)交通事故死の約4-8倍です。医療問題やその他の事件が頻発している金沢大学の小川が、医療事故防止と事故調査の適正化や医学部・大学等の諸問題と改善を考えます。メール igakubuziken@yahoo.co.jp(なりすまし注意)

金沢大学敗訴の点数開示請求訴訟で金沢大が控訴、7年前の点数を求め時間と税金投入
 東京訴訟の診断書日付は1/29だが提出は2/8、その間に金沢大で危機対策本部会議
  金沢大学幹部等が「逮捕学生は退学した」と3年経って積極的に主張を始めた
   (医学部大学等事件376)


1、金沢大学敗訴の点数開示請求訴訟で金沢大が控訴、7年前の点数を求め時間と税金投入

「事務部長(当時)が小川に依頼した点数入力ではなく、紙または電子ファイルでの点数提出」
を求めて、金沢大学が2018年3月に私を提訴し、今年(2024年)3月に棄却判決(金沢大学敗訴)の一審判決が出た裁判で、
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12846557474.html
金沢大学が控訴してきました。

 医学部の標準年限を超える7年前の点数、しかも「事務部長が小川に依頼した点数入力ではなく、紙または電子ファイル」を求めて、時間(傍聴だけでも複数の職員が裁判所に来て、それ以外にも打ち合わせや書類の準備などあり)と裁判の費用(金沢大学側は原資の多くは税金)をかけてまで、何を目的にやってきているのかです。

 この控訴事件で裁判所から私に対し、反論書を提出するよう期限を定めて指示があったため、ここしばらくは私も時間をとられていました。私のほうの金銭的費用は、もちろん私費です。

2、医師法違反訴訟の診断書日付は1/29だが提出は2/8、その間に金沢大で危機対策本部会議

 医師法違反だとして、私の代理人弁護士が東京都練馬区東大泉(クリニック所在地)の精神科医1名に対して進めている裁判ですが(事件番号は東京地裁令和6年(ワ)第11133号)、
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12860808152.html

「本件は・・・病気の症状として起きてしまった」
と記された、問題の診察なしでの診断書の日付が今年(2024年)1月29日で、その証拠提出は2月8日でした(証拠番号は金沢地裁令和2年(ワ)第445号事件の乙第6号証で、逮捕学生側が提出。それを東京地裁の精神科医との裁判で、小川側が甲第1号証として訴状に添付して提出)。

 その間の2月6日と7日の2日間にわたって、金沢大学では、「危機対策本部会議」が開かれていました。

 半日以内くらいで開かれることが多いのですが、この時は2日間にわたって行われたようです。

 危機対策本部は、
「危機が発生し、又は発生する恐れがある場合において、危機対策を講じる必要があると判断する場合は、速やかに学長が設置する」
ものなので、少なくともこの時期は、この「危機対策本部」を設置する必要がある何らかの状況があると判断され、設置されていたようです。

●逮捕学生や金沢大学などとの訴訟についての、最近の記事
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12857015818.html

 あと、逮捕理由になって事実関係を警察にも民事裁判でも認めた脅迫の連続ですが、その期間中は東京都練馬区小竹向原にあるクリニックの別の精神科医が繰り返し当該学生を診察していたというカルテを、逮捕学生側が民事裁判で約3年前に証拠提出しています。

 脅迫(逮捕理由)を繰り返していた時期にもかかわらず、そこには医療保護入院の話の記述もなく、警察は私に「容疑者は特定したが逮捕はできない」と繰り返し説明しながら急に逮捕して逮捕学生の氏名を公表(住所は東京都文京区本郷として)し、検察は別の石川県内の病院に措置入院にすると私に説明しましたが、その日に本人が嫌がっていた同じ病院に措置入院になって、嫌がっていた同じ医師が担当になっていました(逮捕学生が証拠提出した2回の長期入院カルテ、大学から徒歩圏内の病院)。

 そして、逮捕学生本人と金沢地方裁判所が、精神鑑定や措置入院関係の文書の送付を求めたのに対して、検察庁も石川県庁も送付を拒否するという、これまた不思議な経過をたどっています。

3、金沢大学幹部等が「逮捕学生は退学した」と3年経って積極的に主張を始めた

 上記の精神科医との東京訴訟で、先月(7月)、被告の精神科医は、逮捕学生は「退学した」と書面を陳述して主張しましたが、それについては不思議な説明あるいは主張も口頭でありました。
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12860808152.html

 その後、金沢の裁判所での裁判で、金沢大学幹部などが、「当該学生は退学した」と積極的に主張を始めました。

 連絡から約3年を経て、急に積極的に主張し始めたのには、違和感を感じます。