大学院授業のシラバス(授業案内書)が無いことが判明〜大学設置基準で実施義務だが/
大学入試共通テストを学生アルバイトが採点することになるのか〜NHKニュース
医療裁判例を用いる研究室配属授業4年目、正式な配属学生名簿が本日来ました
(医学部大学等事件181)
1、研究室配属授業の正式な配属学生名簿が来ました
医療事故の裁判例を用いる研究室配属授業を私が始めてから今年で4年目になります。
昨年はこの授業について学会発表してベストプラクティス賞候補になりましたが(次の中ほどの私の写真から下)、
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12421586359.html
今年は希望者全員の8名とこれまでの最大人数を受入れることにし、本日、学務係から正式な配属学生名簿が来ました。
大学の元々の機能である学問を自由に行いつつ、医療事故の危険性と悲惨さ、原因などを実感してもらって、将来の医療事故防止や思考力・判断力の向上に役立てばと考えています。
2、大学院授業のシラバス(授業案内書)が無いことが判明〜大学院設置基準で実施義務だが
大学も大学院も、1年分の授業計画や内容をあらかじめ明示するよう、大学院設置基準で義務づけられていますが(努力義務ではなく実施義務)、先日、講義1コマの依頼を受けた大学院修士課程の「医学概論(Introduction to Medical Science)」の準備を始めようとしたところ、検索してもシラバス(授業案内書)がヒットしません。
事務部の医学大学院係などに尋ねたところ、今年度のシラバスはまだ出しておらず、隔年行われる授業なので2017年度版は公開されているということでした。
そこで2017年度版を検索すると、ヒットしたのですが、内容部分が全て空欄になっていて、中身がわかりませんでした。
そのため本日(7/9)午後2時台に、堀修・医薬保健学総合研究科長などへ、次のメールを送信しました。
<メールより引用ここから>
堀修・大学院医薬保健学総合研究科長殿
医薬保健系事務部 学生課 大学院係 ご担当殿
CC:柴田理事・副学長(教育ご担当)殿
医科学専攻長、医学系長、部局長の先生方
下の「医学概論」のシラバスが見当たらない件ですが、
先ほど13:20過ぎに、大学院係の濱本様との電話で、
今年度分はまだで、2017年度分は出ている、ということでしたので、
2017年度で検索すると、添付のシラバスが出ました。
しかし、科目名、担当教員名(1名)、教室、曜日時限、単位数の記入はあるものの、
内容の欄は全て空欄で、参考になりません。
大学院設置基準の第14条の二の冒頭には、
http://www.kyoto-u.ac.jp/uni_int/kitei/reiki_honbun/w002RG00000950.html
「大学院は、学生に対して、
授業及び研究指導の方法及び内容並びに一年間の授業及び研究指導の計画を
あらかじめ明示するものとする。」
とあり、これは努力義務ではなく実施義務だそうです。
どうなっているのでしょうか?
<メールより引用ここまで>
丁度このメール発信と入れ違いに大学院係から私へメールが来ていたのですが、
「『医学概論』を含め2019年度後期のWebシラバスは、9月中の公開に向けて準備中です」
とありました。
夜になって、担当の日程調整などに入りました。
3、大学入試共通テストを学生アルバイトが採点か
現在行われている大学入試センター試験に代わって、新たに始まる大学入学共通テストについて、新聞などがさまざまな問題点を指摘していますが(次は今年5/21に本ブログでご紹介したもの)、
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12462979020.html
採点に学生アルバイトを認める方針であることが文科省への取材でわかったと、NHKが7/4に報じています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190704/k10011982781000.html
現在のセンター試験は約50万人規模で受験しているので、概ね同じ人数だとすると、5/21の記事でもご指摘頂いたように、どうやって50万人分の筆記試験の公平性を確保するのかです。
●プレジデント2019.7.7(入試採点に学生バイトは絶対反対)
https://president.jp/articles/-/29243