医学部入試不正の全国調査を文部科学大臣が発表〜金沢大学は?/再試験実施で大学と医学部長らが矛盾 | 医療事故や医学部・大学等の事件の分析から、事故の無い医療と適正な研究教育の実現を!金沢大学准教授・小川和宏のブログ

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医療事故死は年間2万-4万人と推計されており(厚労省資料)交通事故死の約4-8倍です。医療問題やその他の事件が頻発している金沢大学の小川が、医療事故防止と事故調査の適正化や医学部・大学等の諸問題と改善を考えます。メール igakubuziken@yahoo.co.jp(なりすまし注意)

医学部入試不正の全国調査を文部科学大臣が発表〜金沢大学は?/
 再試験を実施したか否かで大学と医学部長らの主張が矛盾
  (医学部大学等事件121)


<8月8日夜追記>

 医学部の入試不正が大問題になっている中、本日未明、Yahoo!ニュースで、全国の医学部男女比データ一覧(2017年入学者)が出ており、金沢大学は男子が83%とかなり高いほうでした。
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiwatarireiji/20180808-00092347/

 また、先日特許権を取得した発明とは別の特許の手続きなどで、今日は17時過ぎから外出し、戻って22時過ぎまで研究室で作業をしていましたが、下の昨夜の学長、理事、監事、評議員、職員課長などの方々へのメールに対する返信はどなたからもありませんでした。

<8月8日夜追記ここまで>

 前回の追記でご紹介した、Yahoo!ニュース特集の金沢大学や私などの記事は、
https://news.yahoo.co.jp/feature/1037
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12394938428.html
かなりのアクセス数と反響だったと、Yahooの関係の方から伺いました。

 さて今回は、全国と金沢大学の医学部の試験不正についてです。

●低得点の一部学生を逆転させて合格(金沢大学点数表、2016年)
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12307665268.html

1、医学部入試不正の全国調査を文部科学大臣が発表〜金沢大学は?

 東京医科大学の入試不正で文部科学省の前局長が逮捕・起訴され、それ以外にも職員の逮捕や横領での懲戒解雇などが報じられているのに続き、
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12394710356.html

本日(8月7日)、林文部科学大臣が、医学部入試不正の全国調査を行うと述べました。

●FNN
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20180807-00398173-fnn-soci

●東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018080701002744.html

 金沢大学の学内試験で、低得点の一部の学生を高得点の学生と逆転させて合格させたり、理事や医学部長などが点数入力を妨害したり、本試験実施後に学長などが追試験実施を妨害して公平な評価を妨げることなどが続いていて、複数の裁判になっていることは、これまで本ブログでもご報告してきました。

2、再試験を実施したか否かで大学と医学部長らの主張が矛盾、入試不正は?

 下のメールは、先ほど(本日8月7日夜)、私が、金沢大学内の、山崎学長、理事の方々、監事の方々、教育研究評議会評議員の方々などにお送りしたもので、今年3月に再試験を実施したか否かで大学と医学部長らの主張が矛盾しているのでどちらが真実かや、入試不正はあるのか、といった内容です。

●再試験問題を作ってもらうための新たな学内規程
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12383267753.html

<メール180807夜の本文の引用ここから>

山崎光悦・教育研究評議会議長・学長殿
教育研究評議会評議員の皆様
守田富美江・職員課長殿
関係各位

医学系の小川です。

1、本学と部局長・医学部長らの主張のどちらが真実ですか?

本年3月に、新たな学内規程を制定して、
安藤被告のために試験問題作成と成績評価を行う再試験のための委員会を設置したことは、
本学、中村裕之部局長、和田隆志副学長・医学部長・医学類長を含む関係者で一致しています。

しかし、再試験を実施したかについては、大きな食い違いがあります。

本学法人が原告、私が被告の民事訴訟(金沢地裁平成30年(ワ)第124号事件)で、
本学法人は、第1準備書面の第2ページで、次の通り主張しています。

「再試験が実施され、その目的を完了したことから廃止されたものである。」

一方、別件訴訟(金沢地裁平成30年(ワ)第199号)で、
中村・和田両被告は、第1準備書面の第11ページで次の通り主張しています。

「原告が担当した試験問題については受講者全員を満点とみなして
 成績評価を行うという例外的な対応をとらざるを得なかった。」

すなわち、本学法人は再試験を実施した、と主張し、
中村・和田両被告は、満点とみなして成績評価した、と主張しています。

どちらが真実でしょうか?

また、もしも再試験を実施しながら全員を満点にしたのなら、
実際の点数とは異なる点数や順位で成績評価を行ったことになります。

2、本学でも入試不正はあるのでしょうか?

医学部入試不正の全国調査を行うと、文部科学大臣が発表しました。
FNN
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20180807-00398173-fnn-soci
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018080701002744.html

学内試験とはいえ、これだけ点数と成績の逆点などを繰り返すとともに、
本試験実施後に大学トップレベルによる追試験妨害で公平は成績評価を妨げており、
しかもこれらを組織的にも行い、他の不正や事件も多発している本学の状況から、
入試でも不正が行われている可能性があると考えざるをえません。

本学でも入試不正はあるのでしょうか?

<メール180807夜の本文より引用ここまで>