金沢大学教授をセクハラで懲戒処分/長野医療裁判は1月に判決言い渡し(医学部大学等事件77) | 医療事故や医学部・大学等の事件の分析から、事故の無い医療と適正な研究教育の実現を!金沢大学准教授・小川和宏のブログ

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医療事故死は年間2万-4万人と推計されており(厚労省資料)交通事故死の約4-8倍です。医療問題やその他の事件が頻発している金沢大学の小川が、医療事故防止と事故調査の適正化や医学部・大学等の諸問題と改善を考えます。メール igakubuziken@yahoo.co.jp(なりすまし注意)

金沢大学教授をセクハラで懲戒処分/
 長野医療裁判は1月に判決言い渡し
  (医学部大学等事件77)


台風接近のためか、金沢では風雨のやや強い時間帯が増えてきたように思います。
皆さまの地域ではいかがでしょうか?

1、長野医療裁判が来年1月判決

 前回と前々回に書きました、長野地裁の医療裁判は結審(審理終結)し、来年1月に判決言い渡しになりました。

 コメント欄などでもご指摘頂きましたように、医療訴訟は勝訴率が低く厳しいと言われていますが、医学文献を付して医学的な主張をしっかり行うことと、傍聴人が居ることは、原告側にプラスに働くことがあるようで、今回その両方を行なったところ、前回までとは異なる雰囲気になったそうです。

2、金沢大学教授をセクハラで懲戒処分

 金曜(10月20日)に、金沢大学が、人間社会研究域の40代男性教授を、セクハラで出勤停止の懲戒処分にしたと発表しました。

●産経新聞WEST2017.10.20
http://www.sankei.com/west/news/171020/wst1710200090-n1.html

●朝日新聞2017.10.20
http://www.asahi.com/articles/ASKBN5X1YKBNPJLB00H.html

●毎日新聞2017.10.22
https://mainichi.jp/articles/20171022/ddl/k17/040/219000c

●京都新聞2017.10.22
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20171022000097

 学生が総合相談室(学内の相談等をする窓口)に相談したのが昨年11月ということですので、相談開始から結論を出すまで約11ヶ月の期間でした。

 大学院生の論文盗用で金沢大学が教授を出勤停止1年の懲戒処分にした件では、金沢大学がそれを公表せず、その懲戒処分無効を教授が求めた裁判の初日に、ハラスメント相談員だった清水徹・医学部教授が急死なさり、その後も金沢大学による公表までに数ヶ月を要しました。

●医学部大学等事件45
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12252118845.html

 それに比べると早いとは言えるでしょうが、セクハラ相談から処分決定まで約11ヶ月というのを、早いとみるか遅いとみるかは評価が別れるかもしれません。

●金沢大学理事途中退任、医学部教授と弁護士逝去、医学部教授2名辞職など
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12274719992.html