医学部大学等事件21、金沢大学教授セクハラ懲戒解雇/カフェイン併用化学療法死亡の厚労省通報漏洩の訴訟の弁論
金沢大学カフェイン併用化学療法での死亡を厚生労働省へ通報したところ、翌日漏洩されて訴訟になった件で、一昨日(5月20日金曜)に東京地裁で弁論が開かれました。
ちょうど同じ日に、金沢大学が、教授をセクハラで懲戒解雇処分にしたと発表しました。
●読売記事
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160520-OYT1T50173.html
●毎日記事
http://mainichi.jp/articles/20160521/ddl/k17/040/281000c
●産経記事
http://www.sankei.com/west/news/160520/wst1605200083-n1.html
●MRO北陸放送
https://www.mro.co.jp/news/detail.php?cd=5450532
ただ、学部さえ公表していないため、内部にいても、実際にどこで起きたのかさえわかりません。セクハラやパワハラ等が実際にあった場合は被害者がいるとはいえ、学部くらいは公表する大学が多いように感じるのですが。
●全国国公私立大学の事件情報—アカハラ・パワハラ問題
http://university.main.jp/blog8/archives/cat22/
それでは、厚労省通報漏洩事件の話に戻りまして、一昨日弁論が開かれたのは次の事件です。
事件番号:東京地裁平成26年(ワ)第22761号
原告:小川和宏
被告:国、中谷大作(漏洩時は先進医療専門官、現大阪大学病院循環器内科)
次回期日:平成28年7月22日(金)午後1時15分、第709号法廷
漏洩が国家公務員法の守秘義務違反に当るとして、厚労省が中谷大作•先進医療専門官(当時)を戒告処分にしたプレスリリースは次の通りです。
また、漏洩メールは次の通りで、通報の翌日(平成25年10月2日)に、中谷被告は、遺族から刑事告訴されていた土屋弘行・金沢大学整形外科教授に対して、メールで漏洩するとともに、私がどういう人物かを尋ねていました(1枚目の後半。これは被告国が乙第1号証として提出した証拠で、こちらへは東京法務局からファックスで送られてきたため、発信者の法務局名、日時、ファックス書類番号が印字されています)。
下は、上記訴訟で前回提出した、通報時(平成25年10月1日)、および、その約2ヶ月後の中谷被告と私の録音反訳(録音とセットで証拠提出)であり、通報時に中谷被告が私の所属等を執拗に尋ね、それに対して、私が別の省庁系で通報を漏洩されて訴訟になっている旨まで述べたのですが(1枚目)、それでも翌日漏洩しました。
私は前回の弁論で、これらの証拠を用いて、中谷被告の故意による漏洩だと主張したのですが、一昨日の弁論で、被告国も中谷被告も一切反論しませんでした。
次回弁論は、約2ヶ月後の7月22日(金)午後1時15分の予定です。
●カフェイン療法死亡の横浜講演の記事