一度きりの人生と役者
正直に言って、みどりには少し濃いコメディ?で、
殆どお目にかかったことがない、ローワン・アトキンソン様。
「ええっ!?」と思ったのは、2003年の映画『ラブ・アクチュアリー』と、
2012年ロンドンオリンピックの開会式でのビーン役。
英国はビターなセンスが良くて素敵。日本は蜷川某お嬢様が演出?しょぼ~。
身体全体で醸し出す、イライラするような可笑しみ。
あ、この人って、やっぱり天才なんだな、と思いました。
で、先日、Amazonビデオで『メグレ警視』、主演アトキンソン様、
発見して、驚いて拝見させていただきました。
メグレ警視というと、ジョルジュ・シムノン原作で、多数の小説。
映像化については、みどりは、ジャン・ギャバン様しか、
拝見していなくて、もう、おフランスそのもののイメージ。
そこへ、アトキンソン様???
調べたら、結構、英国で映像化されてるんですね。
チャールズ・ロートン様、マイケル・ガンボン様、ブリュノ・クレメール様。
大御所が揃われてる。実際の映像が拝見できていないので、
脚本がどうなっているのかは「?」なままですが、
今回のアトキンソン様版まあまあ、原作通りのイメージ。
おフランスはパリを中心とした部隊で、1950年代に。
主題曲もおフランス語?・・・だけど、台詞は英語で、
どちらも、言葉にはっきりした印象がある為、初め少し戸惑いました。
2話、3話と続くうちに、慣れてきた感じ。ハリウッドなら何でもありだけど。
著名な推理小説で、随所に殺人あれど、穏やかで静かな演出。
2シリーズ、全4作が放映されていて、これきっと長期シリーズよね、
と思ったら、今のところ、2016年放送のもののみなようで惜しいです。
アトキンソン様、みどりが「やはりすごい」と思ったオリンピック開会式。
あれを、50代にもなった男がするには切ないこと、と思われたとか。
そんな中でのメグレ警部役。アトキンソン様の英国人スタイルが、
どうしても出てきちゃうとはいえ、かなりいい線、行っていたので、
今からでも、シリーズ化してほしいな。
拝見する側に、ミスター・ビーンやジョニー・イングリッシュへの、
ニーズが強いのでしょうね。
ジョニー・イングリッシュも、無料放映されていたので、2作拝見してみました。
この人にしかない個性が生きるってのはわかる。
確か、志村けん様が、この年齢で「バカ殿」は、もう体力的に辛いと、
仰ったという記憶が。あのお方も、人に存在感がある、天才肌。
そこまで行くと、色々をしてみる余裕や時間も、人生にないのかも。
でも、ハードボイルドな役柄も演じられたんですね。
お二人が、突然、重なって見えました。知的なイメージのせいかな。
「いつまでも、笑いがあるアイドル曲やコントは嫌だ」と、
アイドルグループから独立される方が続いた気がする日本。
あれほどの大御所ではないから、逆に可能性はあるのかな。
渥美清様も、寅さんのイメージを崩す役柄はお断りになられてらした。
全うする生きがいというのもあるでしょう。
『メグレ警視』、「Maigret Sets a Trap」「Maigret's Dead Man」
「夜の十字架」「ピラッツのメグレ」の4作。もっと作って頂きたいな。
最後に、アトキンソン様ご自身のお言葉から引用をお借りします。
「コメディがアートの世界で馬鹿にされていることが不思議でならないんだ。
コメディがお金を稼ぐためにおならをしているだけというイメージなのに対して、
シリアスな役を演じると"これこそが演技だ!
君は意味のあることをしているんだ"と思われるなんてね。
芸術とは、笑うものではなくお金を稼ぐ種類のものでもないと思っている人々がいる。
そういう人に反抗したかったんだ」
『(ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬)』(2011)
『Johnny English Reborn』
オリヴァー・パーカー監督作品、イギリス、101分
ローワン・アトキンソン様、ジリアン・アンダーソン様、ドミニク・ウェスト様、
ロザムンド・パイク様、ダニエル・カルーヤ様、リチャード・シフ様他
↑ イングリッシュに窓から落とされてしまうが、
何故か助かった、運のよい子☆
『(ジョニー・イングリッシュ/アナログの逆襲)』(2018)
『Johnny English Strikes Again』
デヴィッド・カー監督作品、イギリス、89分
ローワン・アトキンソン様、オルガ・キュリレンコ様、ベン・ミラー様、エマ・トンプソン様、
マイケル・ガンボン様、チャールズ・ダンス様、エドワード・フォックス様他
↓ このお三方がご出演の場面がワンシーンという贅沢さ!
『メグレ警視』、穏やかな速度と画像で気持ちよく、
睡眠導入にもいいんですよね。