手塚治虫先生原作
手塚治虫原作、谷川俊太郎脚本、市川崑監督作品、日本、
テーマ曲、ミシェル・ルグラン様、衣装、コシノジュンコ様
若山富三郎様、高峰三枝子様、大原麗子様、草刈正雄様、仲代達矢様、
尾美としのり様、由美かおる様、田中健様、林隆三様、沖雅也様、渡哲也様、
ピーター様、加藤武様、伴準三郎様、草笛光子様、大滝秀治様他
手塚治虫先生のライフワーク『火の鳥』から、冒頭『黎明編』の実写化。
アニメーションも取り入れられ、手塚プロダクションが担当。
『獄門島』と『女王蜂』の間に制作された作品なんですね。
高峰三枝子様の女王卑弥呼から、ずらっと、横溝映画の俳優さんがいっぱい。
どの人がどの映画のどの役?ゲームが出来ますわ。
そして、こちら、黒澤明監督作品ですけど、
仲代達矢様のメイク、ピーター様のご登場あたり、『乱』入ってるし。
尾見としのり様はデビュー作でらっしゃったんですね。
壮大な命の流れを表現した作品にふさわしい、風景の中、
古代の戦乱の世が描かれていました。
ニンゲンが存在とともに、「欲」による戦いが生まれ、それは限りがないのか?
愛情に充ち溢れた人生も、あくなき欲求を追いかける人生も、
大きな時の流れの中、次の世代に命を渡し続ける。
あらゆるジャンルの作品を書き続けた、手塚治虫先生の、
あらゆるジャンルを内に含んでいるからこその包み込む大きさ。
戦が延々続くものの、その中の人間ドラマが、
心を温かくしてくれる一作でした。
残念なのは、せっかく取り入れたアニメーション部分が、
流行を追ったギャグに終わっている場面が多いこと。
ちょっと無理矢理感が否めず、「火の鳥」だけに、
アニメーションを使われたらよかったのに・・・と思いました。
高峰三枝子様の卑弥呼、絶命のお姿、天晴!!!
あおりの角度の写真がないの、残念。