『釈 迦』(1961)拝見 | 時は止まる君は美しい

時は止まる君は美しい

巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

宗教という哲学

 

三隅研次監督作品、日本、156分

 

 

本郷功次郎様、チェリト・ソリス様、勝新太郎様、川崎敬三様、川口浩様、小林勝彦様、

市川雷蔵様、山本富士子様、中村玉緒様、叶順子様、山田五十鈴様、東野栄次郎様

細川ちか子様、京マチ子様、月岡夢路様、中村鴈治郎様、杉村春子様

仏陀の生涯を156分で描くのは、困難だろうなあ・・・

どこかに焦点を定めないと難しかろう?

だがしかし、出だしの、シッダールタが何故出家に至るのか、とか。

 

 

 

 

妻子をも捨てて出家された、とか。

悟りを得るまでの修行段階、とか、結構すっぱ~っとカットされちゃってる。

いや、まるきり全部とは言わんけど、女性がらみに重点があるような???

 

 

 

 

で、いきなり、悟っちゃって、崇拝されちゃって、いたるところでもめ事解決する。

なんだか、失敗した「イエス・キリスト」映画っぽい???

う~ん、仏教に関して、日本人が今よりもっと熱心に信心してて、

ある程度「知ってて当然」時代だったから、あれでいいのかな?な印象。

キャストで並べたように、とにかくスタアの方々のご出演がすごい。

そして、綺麗な女優さんがいっぱいですんで、そこら辺の見せ場がある、

エピソードが多いです。複眼であります・・・

 

 

 

 

 

それにしても、勝新太郎様ご夫妻は、まるで兄妹のように濃いなあ。

 

 

 

宗教的には、ダイバ・ダッタの釈迦への青年期からの、

ライバル心?が一応となってる?

 

 

で、バラモン教と仏教の勝負?的スペクタクルが、

ハリウッド映画のもろ影響?神殿の崩壊といったクライマックスへ。

 

 

 

大映全力で制作したってだけのことはあります。

一方で、仏教大国もろもろから、ロケ拒否されたってのもわかるような。

しかしなあ・・・ここら辺以上の詳しい話になると、

大学で宗教哲学を専攻した、亡父丸投げしたくなる。

お盆も終わっちゃってるから、記事書いてもらうわけにもいかんけど。

 

 

 

キリスト教にしろ仏教にしろ、それ以前からの宗教無関係ではなく

歴史の中で、人々が受け入れられるよう、形作られているのでは?

どういっていいのか困難でまとまらないんですけど、

一神教的崇拝ではなく、仏陀の悟りを追求するエンタテイメントなら、

手塚治虫先生『ブッダ』を拝読した方がいいような???

 

 

みどり、人生これまで、劇場「落ちた」ことって二回。

それが、山ピー様のコンサートと、川崎真世様舞台

その後者が、この作品に似てる気が。いや、こちらの映画寝てませんよ。

 

 

映画なら、全然注目度なかった、ベルトルッチ監督『リトル・ブッダ』の方が、

意外と素直に受け止められる気もする・・・。

 

 

釈迦 [ 本郷功次郎 ] 釈迦 [ 本郷功次郎 ]
2,000円
楽天

 

釈迦 [DVD] 釈迦 [DVD]
1,873円
Amazon