原作を読め?
クロード・オータン=ララ監督作品、フランス・イタリア、192分
ジェラール・フィリップ様、ダニエル・ダリュー様、アントネッラ・ルアルディ様、
アントワーヌ・バルペトレ様、アンナ・マリア・サンドリ様、アントワーヌ・バルペトレ様他
随分と昔から、拝見したいと思いながら、出来ないでいた、
ジェラール・フィリップ様主演作品、やっと拝見出来ました。
思いっきり「デジタル・リマスター版」なんで、
綺麗っちゃあ綺麗、色鮮やか過ぎっちゃあそんな感じで。
まだ、カラーの技術が今一つだった頃?
モノクロの方が、より「美しさ」は伝わったかも。
町長夫人のダニエル・ダリュー様の衣装にシュガーピンク!?
そんなに『赤と黒』に興味があるなら、スタンダール先生の原作を読め?
なのに、この作品、やたらとこの映画で拝見したかった・・・のは、
やはり、ジェラール・フィリップ様のお美しさが、
女殺しの野心家の役で、どう輝くか、拝見したかったんでしょう。
はあ、もう、完璧な品格あるお美しさでしたわあ。
内容的には、アラン・ドロン様の方が「野心」の部分が出てよかったかも?
と、思ってしまうくらい、主人公の育ちの悪さ?微塵も感じさせない美形。
それだけに、大長編で綴られる物語が、前後編ともに、
ロマンスものにしか見えないのが、惜しいっちゃあ惜しい。
とのもかくにも、すぐに女はすべてメロメロ。
あの御仁の、素直で真面目な雰囲気って、どうお芝居しても出ちゃうのね。
『危険な関係』然り・・・でも、もういいわ、こんだけ綺麗ならって感じ。
8月は『アンナ・カレーニナ』もの、三作拝見しました。
『赤と黒』も、前半は、子供がいる奥様相手なので、似てる。
道ならぬやめられない止まらない恋情ってそんなもん?
あまりにころっと落ちちゃうんで、え?とモテない女は思うが、
このくらいの勢いがないと、恋なんて始まらないのかもね。
後悔しても、また、すぐに元の木阿弥。
全編を通して、タイトなシルエットの、ジェラール・フィリップ様の、
細い~!!!けど貧相とは違う、お顔と同じく完璧スタイルも、
充分堪能させて頂きました。
享年36歳という、あまりの早逝が、美人薄命ならぬ美男薄命、
と言って、本当にそうだわ、と思うようなお方です。
あ、『赤と黒』の意味がやっと解りました。勉強。
って、だから原作を読め!ですね。