『ANNA KARENINA(アンナ・カレーニナ)』(BBC文芸ドラマ・1977、映画1948) | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
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キティちゃん、よかったね

 

一作目の『アンナ・カレーニナ』拝見

 

 

バジル・コールマン監督作品、イギリス、367分

ニコラ・パジェット様、スチュワート・ウィルソン様、エリック・ポーター様

 

 

BBCということで、期待してDVDが積見に用意されていたのを、やっと拝見。

そしたら、セットが、昔の昼ドラ!?っていうちゃっちさで、びっくり

 

 

時々写し出される、リアルな屋外の馬車や、建物、

これは、全く違うところから持ってきて繋いだ?というほど違和感あり。

 

 

 

役者さんも、もうちょっと美形な方が、説得力あるんだけど・・・

 

 

でも、トルストイ様、『戦争と平和』は拝読したけど、『アンナ・カレーニナ』未読

なので、367分という長尺さで、やっと全容が見えた感じ。

道ならぬ恋に走ったアンナが、社交界で阻害、孤立していくことで、

ヒステリックになっていくあたりが、解りやすかったかな。

 


 

みどり、「灼熱の恋」とかと無縁で生きてきたんで、

アンナに、すっと感情移入は難しい。

 

 

意固地になったり、悪魔憑きが落ちたように素直になったり、激高したり。

それに振り回される、や、愛人ヴロンスキーほとほと疲れるの、解る。

 

 

しかし、政治家の良き妻幼い息子を愛するのアンナが、

盲目的破滅の道をまっしぐらに・・・突然なるのが、

・・・そうね、大恋愛と縁がない、みどりには、所詮わからないところ?

 

 

家柄で結婚してるから、「恋」は初めてだったから?と思ったら、

一度、生死の境を彷徨った時、夫に、あれは自分の中のもう一人の自分で、

本当の自分は、あなたを愛しているわ、って境地?冷静?に戻るものの、

また、すぐに、ヴロンスキーの元へ・・・わ、解らん。

 

 

なんにしても、定番、冒頭、駅での列車の死亡事故から、全編に渡り、

不吉さの幻影として現れる、列車の点検をして歩く老人の、

列車をハンマー?で叩いて、点検する音が、効果大でした。

 

二作目の『アンナ・カレーニナ』再見

 

ジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品、イギリス、116分

 

 

ヴィヴィアン・リー様、ラルフ・リチャードソン様、キーロン・ムーア様

サリー・アン・ハウズ様、マリー・ローア様、メアリー・ケリッジ様他

 

 

素晴らしいご衣裳は、セシル・ヴィートン様ですね。

ジュリアン・デュヴィヴィエが監督がイギリス映画作ってるんだ、にびっくり

ただいま、積見に、いっぱいお作が待機しております。

 

 

 

 

先に、ドラマ版で、細かいところを拝見していたので、

今までの『アンナ・カレーニナ』拝見より、少し、俯瞰的に拝見できたかも。

 

 

 

ヴィヴィアン・リー様と、グレタ・ガルボ様のお美しさ。

 

 

そりゃ、ちょっと会っただけで、ヴロンスキーが夢中になるのも、

わかるわ~なお美しさ。

 

 

 

 

 

 

でも、アンナをイメージして描かれたとか、

拝見すると、エキゾチックな香りがするものがあるので、ロシアでは、

1975年版映画も合わせ、今回拝見したようなタイプ、人気なのかな?

夫カレーニン、結構渋くていいわ。

 

 

 

アンナの激情「ドラマ」としてしか見れないけど、

アンナの出現で、ヴロンスキー本命としてプロポーズを待っていた、

アンナの兄嫁の妹、キティが、失恋

 

 

一旦、プロポーズを断った、

幼馴染(トルストイが好きそうなタイプ。農民と共に汗を流す地主)と、

結局ゴールイン穏やかで幸せな家庭に収まったのが、よかったね、です。

 

『アンナ・カレーニナ』、ソフィー・マルソー様版が意外とリアルだったり、

色々拝見しましたが、

今回、その後のヴロンスキーの視点の映画が、出来たとのこと。

 

 

BBC版を拝見し、ヴロンスキー感、変わったので、

かなり拝見してみたくなりました。