『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』
マイク・ニコルズ監督作品、アメリカ、131分
エリザベス・テイラー様、リチャード・バートン様、
ジョージ・シーガル様、サンディ・デニス様
拝見し終わって、記事を書く前に、Wikipedia様拝見してびっくり。
タイトルの元が、ディズ*ーのアニメ『三匹の子ぶた』の挿入歌のもじりで、
「Big Bad Wolf」という部分を、英国の女流作家、ヴァージニア・ウルフとかけてある。
で、作中、それに節をつけて歌うところがある為、
かの、ディズ*ー様が著作権で目を光らせておいでで、
元となった、エドワード・オールビー様の戯曲の上演に当たっては、
マザーグースにある、似た節回しに変更されることが多いそうな。
あっぱれ、世界の金の亡者、ディズ*ー!!!
大学の学長の娘と結婚したが、万年助教授の夫と、彼を罵る妻。
新たに、赴任してきた、若い数学者の夫婦。
バーテンさんが一人顔を出す他は、
全編四人で繰り広がられる、すさまじい言葉の応酬。
パーティーで出会って、誘ったという設定で、既にアルコール入りの深夜。
それが、水のごとく、どんどん飲み続けながらだから、
もう、凄まじい泥仕合じみた展開に。(若い妻は、飲み過ぎで倒れるし)
話の中心に見え隠れするのが、助教授夫妻の息子の存在。
妻が溺愛し過ぎた少年の話と、「できちゃった婚」した数学者の妻が、
実は、想像妊娠だったって話が、二組の夫婦の根深いところにある。
それをねちねち、わいわい、壮絶にやりとり。
クライマックス、助教授の息子は、交通事故で死んだと明かされ、
夜明け、数学者夫婦は帰っていく・・・で話が終わるんかと思ったら、
そっからが、一番かなめ?となる展開に。
はあ~、毎度、アメリカのこの手の戯曲は激しゅうございます。
実際の国民性も、こんなんだろうか???
夫婦喧嘩は犬も食わないと言いますが、犬も眠れない騒々しさ。
エリザベス・テイラー様、本作で、アカデミー賞獲得されてる。
いやはや、この御仁。様々な難役に挑む方だ・・・と、
ずっと思っていたのですが、自伝を拝読して驚き。
子役からハリウッドのシステムの中で育たれたせいか?
出演作品は、ほぼ、会社側が提示して、そのギャラ次第だったみたい。
それで、こんな役をこなしちゃうって、たまげる。
「女優」として育ち、「演じる」ことは、日常でらしたのか???
北島マヤもびっくり?
リチャード・バートン様と二度もご結婚されてらっしゃるし、
演劇の影響はおありだと思いますが。
この役の為には、実年齢より老けて見せるために、7キロの増量されたそうで・・・
それが、間違いの始まりだったのか???リズ様体形の???
圧倒される存在感でらっしゃいました。
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