最近歯医者さんに行ってない
ジョン・シュレシンジャー監督作品、アメリカ、126分
ダスティン・ホフマン様、マルト・ケラー様、ローレンス・オリヴィエ様、
ロイ・シャイダー様、ウィリアム・ディヴェイン様、フリッツ・ウィーヴァー様他
ニューヨーク、貸金庫からダイヤを取り出し、仲間に引き渡したドイツ人の車が、
一通の道でエンスト。後続の車から罵声を浴びせられる。
その運転手がユダヤ人で、人種間の罵倒の浴びせあいに。
後ろの車が追突して来るが、それでドイツ人の車が走り出す。
しかし、事はこれでは収まらず、カーチェイスの挙句、事故で双方炎上。
貸金庫の鍵も喪失してしまう。
そのドイツ人の弟はウルグアイに潜伏するナチス残党のサー・オリヴィエ様。
サー、もう一つの鍵を持ち、急遽ニューヨークへ飛ぶこととなる。
一方、アベベ選手に憧れ、マラソンをしているダスティン・ホフマン様。
そのお兄ちゃんの実業家、ロイ・シャイダー様は、命を狙われ、弟の元に。
(シャイダー様、ボブ・フォッシー様にちょい似てる?)
小柄でさえない風貌をからかわれる弟は、しかし頭脳明晰。
図書館で出会ったマルト・ケラー様とお付き合い中。
しかし、兄は、彼女が名乗るようにスイス人ではないことを見抜き、
彼女に弟に近寄るなと忠告する。
そして、サーと接触するが、その際、サーがジャケットの裏に仕込んだナイフで、
刺されてしまう(007!?)。何とか弟のアパートまでたどり着いたが、
弟の名前を呼んだだけでこと切れた兄。
ここから、ホフマン様が兄から何か聞いている筈・・・と、
捕まって、拷問を受けるやら、撃ち合いになるやら。
警察だろうが何だろうが、誰も油断ならない。
サー、御自分のご出演映画の中で、当作がお気に入りでらしたらしい。
元歯科医のサーが行う拷問場面は有名。
始めは虫歯をつっつき、次には健康な歯に穴をあける~!!!
とっても若い頃、歯科助手のアルバイトをしたことがあるみどり。
確かに怖いよう。それに、ユダヤ人から命と引き換えに入手したダイヤに、
執着心を燃やす、サーのお顔のアップも素晴らしく端正で怖い。
これは、確かに演じるの楽しいかもしれない。いたぶる方もいたぶられる方も。
ホフマン様も、サーとのご共演が嬉しくてたまらなかった?
そうよね、生きた化石国宝ですもの~☆
でもね~、ヒトの本質にも迫る名作の誉れ高い当作。ナチス絡みで娯楽作?
それが、どっちにものめり込めず、ただ、サーとホフマン様が上手いなあ、
それだけの映画にしか見えなかったみどり。感受性鈍い?
同じ系列なら『オデッサ・ファイル』の方が、両立してたような?
サーご出演なら『ブラジルから来た少年』は名作だし。
本作、二時間、ただ、役者さんに感嘆させて頂いただけ???ちょい残念。
ナチス残党とその被害者、利権に関わる人間以外は傍観者?
サーを見覚えていて、「捕まえて!」というお婆ちゃんは、
周囲から怪訝な眼で見られるだけ。あの場面が観どころと思います。
音楽があの頃の娯楽作の正統派路線で、よかった?です、はい。
そうそう、副題について。みどり、歯医者さん、冠が取れた時に伺う。
以前は年に一度は取れていたので定期的に通ってました。
しかし、先生がメキメキ腕をあげられたのか、
接着剤が進化したのか、最近冠が外れない。
虫歯が出来て、知らないうちに深くなり、治療が「ひえええええ」になる前に、
そろそろ検診に伺った方がいいよね・・・と、
苦痛にあえぐホフマン様を拝見して思ったのでありますわ。
いや、先生、なかなかかっこいいし優しいですんで、こんなことないけど☆
まだまだアクセスぶっちぎってらっしゃる、島田陽子様。
みどりが撮っても再見したいのが1990年のドラマ『黒蜥蜴』。