『Male and Female(男性と女性)』(1919)映画の王様のスペシャル映画 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

淀川長治先生の名調子と共に

 

セシル・B・デミル監督作品、アメリカ、116分

 

 

 

グロリア・スワンソン様、トーマス・ミーアン様、ライラ・リー様、ジュリア・フェイ様、

セオドア・ロバーツ様、レイモンド・ハットン様、ビーブ・ダニエルズ様他

 

 

昨年、グロリア・スワンソン様の自伝拝読した時、用意して、

一年半寝かせ熟成させた?巨匠、セシル・B・デミル監督のサイレント映画

 

 

DVDの映画上映前に、淀川長治先生解説を拝見・拝聴出来ます。

先生、11歳の時にこの映画をご覧になり、

親族に「この映画は面白い、観なきゃ」と電話かけまくりで呼び寄せ、

御自分も二回目、ご覧になられたと。まあ~、先生でなかったら「ませガキ」と書きそう。

キスシーンがあったり、当時にしては露出度の高い衣装話題になったそうです。

 

 

一年半たってしまいましたが、スワンソン様の著書によると、

映画撮影、ロケーションも行われ、泳げないスワンソン様が海に飛び込んだり。

 

 

本当にライオンに踏まれたり。

 

 

日本でも黒澤監督三船敏郎様に、『蜘蛛の巣城』で、本物の矢を放ってますが。

今なら、トム・クルーズ様以外許されない危険度の撮影敢行されたもよう。

 

 

また、イグアナ?蜥蜴?陸亀?お猿さん等々、色々なイキモノも本当に登場します。

 

 

まあ、それだけやらせれば、後年『サンセット大通り』実名登場し、

「忘れられたサイレントの女王」役のスワンソン様をその場だけでも耐えてあげる役、

して下さってもいいというもの・・・かな?監督?

 

 

さて、お話は・・・英国の貴族の一家、遅い朝

 

 

 

令嬢メアリーは、目が覚めてから、枕もとのを「ご~ん」と鳴らすと、

召使がやって来る。そして、薔薇水シャワーもあるバスルームで入浴

 

 

 

優雅朝ごはん

 

 

心中彼女を想う執事執事を想うメイド

 

 

一家がボートでの旅行計画しているところへメアリーの親友が登場。

父親の運転手に恋していて身分違いでも結婚したいことを告げられ、

「あり得ない」とメアリーお嬢さまご立腹

この親友が、クライマックスでも登場。重要なキーポイントとなってます。

そして、父、妹、恋人、執事、メイド等と出た海の船が難破

 

 

 

 

無人島での生活がはじまると、知恵が働き、行動力もある執事

めきめき頭角を現し、立場は逆転、孤島の王者に。

 

 

当初貴族意識があった父も盗み食いするありさま。

 

それでも、メアリーに忠実だった健気なメイドも、だんだんと同等に。

 

 

 

女性陣は、彼に配膳する奪い合う状態。

 

 

 

王座に構える執事だが、心中はメアリーのことをずっと想っていて、

メアリーがライオンに襲われそうなところを救った時、遂に、

二人が共に読んだ詩から、バビロンの王と奴隷の女幻影が展開。

 

 

 

心を確かめ合い、二人は結婚することに・・・だがしかし・・・

状況によって、組み合わせは変わるものの、

ニンゲンは「階級」持ちるづける冒険あり、ロマンスありとはいえシビア

 

 

それでも、最後、別天地を求めた執事幸福になったショットもあり、

冷徹でありながらも、温かい視線で登場人物が描かれている、

思い切り楽しめる一作でありました。

(と、感想を書くのもおこがましい名作だが)

バビロン画面にて、スワンソン様ご着用の白い孔雀の羽はあまりに有名。

 

 

 

 

 

ラストに並べました。ご堪能あれ☆

 

 

 

昨日の当日記事次点はこの方に・・・

第四十六夜・ナスターシャ・キンスキー様

 

 

妖しい遺伝子の正しい継承。