いきなり「テス」
波乱万丈・生々流転、とことん愛の物語。
1979年、トマス・ハーディ原作、
ロマン・ポランスキー監督作品、「テス」
若いのに、えらくニュアンスがある、退廃的ともいえる魅力。
ナスターシャ・キンスキー様。
山あり谷あり、散々な人生?
セクシーでいて、すっと筋が通っていて、
どこか凛とした、魅力があるひと。
そりゃあ、こんな使用人がいて、
果ては、この苺を食べるシーン。
ぽてっとした肉厚の唇に、「あーん」で苺。もう、瞬殺ですよ。
でも、この撮影中の、飛ばされた日傘を追う、
ナスターシャ様の写真は、きらめく若さ、明るく軽やかです。
訳もなく、ちょっと安心。美しき時間を捉えた一葉の写真。
テスのような女性は、周囲を惑わし続けるのが宿命ですなあ。
これで18歳ですからねえ・・・絶句。魔性。
ポランスキー監督さすが。
ま、15歳の時からナスターシャ様と「恋人」だったそうですからね。
魅力は知り尽くしてる?
ナスターシャ様、これがセンセーショナルなデビューかと思いきや、
その後だと思っていた作品が、先でした。
1977年、アンドレ・ファルワジ監督作品「レッスンC」
1978年、アルベルト・ラトゥアーダ監督作品「今のままでいて」
そりゃあ、マストロヤンニさまも惑われる事でしょう。
1982年ジャック・ターナー監督作品「キャット・ピープル」
人間を愛したら、豹に変身して、相手を食べてしまう
危険な種族を演じられます。
ラストシーンがたまりません。
主題曲はデヴッド・ボーイ様。
♪ガソリンをかけて愛を消そうとしている♪
と歌われていらしたような気がします。
1984年はジョン・アーヴィング原作
トニー・リチャードソン監督作品。
「ホテル・ニューハンプシャー」
熊の被り物を被って登場。
ここらへん、出典調べきってないのですが、
上でご一緒されてるのは「ベルリン天使の詩」の天使さんですよね。
下は、故・「ミスター・アーサー」、ダドリー・ムーアさま。
1984年、ヴィム・ヴェンダース監督作「パリ・テキサス」
言わずと知れた名作。・・・でも、私、ちょっとピンとこない。
感性不足ですね。残念。
1990年。トルストイ原作、パオロ・タヴィアーニ監督作品。
「太陽は夜も輝く」
ショートカットも、ロングもお美しい。
2000年のプライベート写真。娘さんでしょうか。
案外、平和そうな、奥様お写真?
普通なら不思議はないんですけど・・・この方が・・・
1972年、ヴェルナー・ヘルツォーク監督作品
「アギーレ/神の怒り」
主演 怪優クラウス・キンスキー様。
ヘルツォーク監督、
1999年「キンスキー、我が最愛の敵 」なんて、
作られてますからねえ。相当の愛憎入り乱れた、
深い絆で映画作りをされていらしたのでしょう。
1979年、ヴェルナー・ヘルツォーク監督作品「ノスフェラトウ」
イザベル・アジャーニさまとノリノリ。
なんてったって、この方の娘さんですからねえ。
昔、海外のお土産で、この人のカレンダー頂いた頃が。
ヨーロッパ、奥が深い。
こ・・・こんな写真もありました。
え~と、クラウス様なりに、ご家族を愛してらしたんですね?
(とんでもない事実を、他のお嬢様が暴露されてますが・・・)
こんな素敵な愛を注がれたら、大物に育つか、不良になるかか?
おまけ:傑作サーヴス・ショット。
ヴォーグの為に、リチャード・アヴェドンが撮影しておられます。