『Reflections in a Golden Eye(禁じられた情事の森)』(1967)拝見 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

確かに禁じておいた方がいい「森」でした

 

ジョン・ヒューストン監督作品、アメリカ、108分

 

 

エリザベス・テイラー様、マーロン・ブランド様、ブライアン・キース様

ジュリー・ハリス様、ゾロ・デイビット様、ロバート・フォスター様他

ハリウッド、何でもありだと思いますが、ブランド様の演じられた役、

始めはモンゴメリー・クリフト様をリズ様が望まれたそうで。

水から油へ方向転換?なキャスティング。

 

 

リズ様、テネシー・ウィリアムズ様作品に続けて出られたり、

いきなり方向転換した作品に出られたり、

女優さんとして、チャレンジ精神あるなあ~と思ってたら、

すべて、会社「次はこれ」ってのを演じてらしたみたい。

自伝拝読して驚きました。

純粋培養、ハリウッド職業女優様でらっしゃるんですね。

 

 

 

 

はもう、絶対に出現しないタイプのスターでしょう。

ジョージア州の森深き中にある、陸軍宿舎

リズ様×ブランド様ご夫妻は、寝室も別、愛情冷え切っている

 

 

・・・というか、ブランド様は、女性に興味がないことが暗に示される。

リズ様、お隣に住む少佐情事を重ねるが、

少佐は多少精神を病んでいる妻を愛しているし、リズ様も彼女が好き。

 

 

 

少佐と夫妻の三人で森に乗馬に出かけた所、

厩舎世話もする兵卒が、全裸に乗っている。

 

なんてったってマーロン・ブランド様ですんで、

「ゲイ」には見えにくいものの、天性のあの演技力

 

 

 

 

純真なようないびつなような表情が、あの方で拝見した事がない表情で、

記憶に残ります。ひたすら、後をつけて、

彼が捨てた煙草の箱を大切にもって帰ったり。

 

 

愛せない妻、気になり、心惹かれる兵卒

そして兵卒は、気の難しい白馬を見事に乗りこなす、

夫人に憧れを抱いている。

 

 

 

やがて彼は、深夜、こっそりと彼女の寝室忍び込み始める。

 

 

うっとり見とれたり、置いてある下着などに頬ずりしたりしている。

逆に裸で馬に乗る兵卒が忘れられないブランド様は、

愛馬に乗って、森に入るが、乗りこなせるわけもなく、

落馬、けがを負って、馬に感情をぶつけ、打ち据えて傷だらけにする。

 

 

↓ 撮影だとこうなる。

 

 

それを知った妻は、パーティーの最中、夫の鞭で打ち据える

お隣の病んでいる少佐の妻は、夫の浮気に苦しんでいる。

彼女に献身的に使える従僕は怪しげな孔雀の絵を描く。

 

 

夜の闇に隠れ、藪の中に立ち、お隣に入っていく人影

兵卒の姿夫と間違え、離婚宣言をしてしまったり。

 

 

夫がなだめて療養所に入れたら、病死してしまったり。

それが、少佐とリズ様の関係のバランスを崩したり。

 

 

挙句は、妻の寝室で兵卒を見つけてしまい、

思わず銃殺するマーロン・ブランド様。

もう、わやわやです。

この、テネシー・ウィリアムズ様か?な内容の映画を、

撮ったのがジョン・ヒューストン監督というから、

世の中色々なことがあるもんだ。

 

 

 

 

モンティ様、やるなら兵卒の役が一番合うかも?

ヒューストン監督起用を拒んだそうで、紆余曲折を経て、

ブランド様を希望された。

 

 

流石に、ブランド様も、この奇妙に入り組んだ話へのご出演

悩まれたそうです。陰気に秘められた同性愛に、

苦悩と共存する、無垢な青年のような表情など、複雑

 

 

とにかく脚本を読んで・・・という話に、一気に読み上げ

その後、雷雨の中を歩き回って、帰って来た時には、

出演を決めていたと、これまた映画のような話

心もち、若さが残る、リズ様&ブランド様

映画の検閲のせいでしょうけれど、曖昧に?表現された形が、

やるせない物語に、ぴったりでらっしゃいました。

 

さて久々に、明日から数日、映画でない記事を☆