もし日本で美空ひばり様なら?
2007年、オリヴィエ・ダアン監督作品。(フランス)140分
マリオン・コティヤール様、ジェラール・ドパルデュー様、エマニュエル・セリエ様、
パスカル・グレゴリー様、クロティルド・クロー様、ジャン=ポール・ルーヴ様他
マリオン・コティヤール様が、ピアフ様を演じられて、第80回アカデミー賞主演女優賞、
受賞なさいましたねえ。確かに、実は似ても似つかないのに、独特のメイクも手伝って、
10代後半頃から亡くなられる47歳までを、お見事に演じておられました。
子供の頃、やはり伝記映画でピアフ様と出会って魅せられて以来、
この方に関しては、未だ、惹かれるものがあります。
しかし、映画を拝見していてピアフ様の伝記映画で初めて思ったのですが、
140分、決して短くはない映画ながら、この映画、「エディット・ピアフ基礎知識」なしで、
ぶっつけで拝見したら、感動するかな???私だったら感動できないかも。
子供時代は意外と丹念なのになあ。
ちゃんと、ばっさり切る所は切って描いてあるし、俳優さんも素晴らしい。
駄菓子菓子、年譜が頭に入ってる位じゃないと、解らなくはないか???これ?
歌唱場面に、殆ど、フルコーラスがないって所に通じるような、
「知ってるでしょ」ありきの映画のような??
流石、おフランスなのであります。
クロード・ルルーシュ監督の「恋に生きた女ピアフ」は、
物語が、ピアフ様部分と、別物語が同時進行する映画で、別物語の方が印象的でしたが、
ピアフ様部分が「解り辛いな」とは思わなかったような。う~ん、再見してみたくなりましたわ。
あの作品では、「愛と哀しみのボレロ」で坊主頭にされた、エヴリーヌ・ブイックス様が演じられた。
(↓ 参考写真)
もし、今、日本で、この脚本のような形で「美空ひばり~川の流れのように~」が作られて、
公開されたとしたら、今時の若者、解るのかな?
もし、自分が「エディット・ピアフ様って誰?」の状態から拝見したとしたら、
彼女を見いだしたクラブオーナー、ルイ・ルプレー様殺害事件あたりから後の部分は、
強引な「あらすじ」としか感じない展開だったような気がしました。
(↑ 参考写真)
大竹しのぶ様主演で、舞台が好評でらしたけど、どんな脚本だったのかなと、
初めて気になったりして。日本には、伝道師として、美輪明宏様がいらっしゃるから?
(↓ 参考写真)
ピアフ様知識、多少は浸透しているかもしれないけど・・・
一瞬、挨拶にご登場になる、マレーネ・ディートリッヒ様、自分のご出演場面が、
あれだけと、もしご本人が知ったら、怒るだろうなあ。
でも、お顔の大写しではなく、歩いてこられるところ、女優さん、ディートリッヒ様そっくり☆
「アビエーター」の女優陣より「そっくり」度はとっても高い一作でありました。
どっちも女優さん、アカデミー賞か。(↓ 参考写真)
あの映画でのケイト・ブランシェット様と、こちらのマリオン・コティヤール様。
究極の選択でどちらかに軍配を挙げるとしたら?
みどり、「どちらももっと賞に値する映画、いっぱいなくないか?」でワンパスかも。
+1枚は、ご本尊。エディット・ピアフ様を。