再掲・第百六十六夜・ジーナ・ローランズ(Gena Rowlands)様 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
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2012年8月15日記事

 

ゴッドマザー

 

女優でジョン・カサヴェデス監督の奥様。

(1930年6月19日~2024年2月現在93歳)



 

どうしても、「グロリア」ありきで、こういうイメージが強い。

多岐にわたる役柄をこなしてらっしゃるにも関わらず、

カサヴェデス一家のゴットマザーって感じ。

インディペンデント映画の女神。

 

阿木曜子様と宇崎竜童様のように、お若くして運命的に出会い、

26歳には、もう御結婚されてらっしゃいます。



 

何だか嘘みたいな写真。「ハリウッド」だあ。


 

今日、たまたま、1995年、ラッセ・ハルストレム監督作品、

「愛に迷った時」を拝見したら、ジュリア・ロバーツ様のママ役で、

ご出演されてらっしゃいました。 運命的だったわ。

この映画のような、骨太なお母ちゃん役、いいんですよね。


 

役者の個性というのが生まれる、運命ってあるのかも。

ジョン・カサヴェデス監督作品のイメージのない、

ジーナ・ローランズ様は想像出来ない。


 

そして、その逆も。

 

1974年に、カサヴェデス監督「こわれゆく女」

↑ ご演出中の一枚。

共演、ピーター・フォーク様。ご結婚から18年目の作品。







 

カサヴェデス監督も、役者として、よく映画にご出演でしたが、

そうやって資金を集めて、映画を作っていらしたそうで、

まさに、「演劇」といった情熱を感じるカサヴェデス監督作品。

 

続いて1977年には「オープニングナイト」






 

ローランズ様がこわれていくのを撮るのが上手いカサヴェデス監督。

でも、こんなお茶目なポーズも。




 

モノクロが似合う御夫婦。




 

新婚当初より、年齢が中身に追いついて来た感じの容貌。


 

そして、1980年「グロリア」





 

子供なんて大嫌いなおばちゃんが、

でも、見捨てたら、この子、殺されるし状態で、

仕方なく、マフィアからの子連れ逃避行をする羽目に。



 

元、マフィアのドンの愛人だったグロリアと、

生意気ながきんちょの憎まれ口叩きあいの日々。

次第に芽生える二人の絆。





 

「日常的」にピストル持ってて似合う雰囲気のローランズ様。





 

実生活では、一男二女に恵まれた、楽しそうなご家族。

うちお二人が、俳優兼監督の道に。


時は止まる君は美しい

 

息子さんは、言わずと知れてる・・・か知れてないか、

よく解らないあたりが、インディペンデント映画の家系。

ニック・カサヴェデス様。

 


 

 

この3枚は、先日、ジョン・ウー監督の夜で書かせて頂いた、

「フェイス/オフ」でのニック様。銃撃戦が美しいというジョン・ウー監督作品。

 


 

 

刺青まみれの、インディペンデントの申し子?も、

素敵なおじさまになられておられますわ。

2004年には、主演陣の一人にお母ちゃんを据えた

「きみに読む物語」を監督。↓ 有名ですね。

 


 

2009年には、キャメロン・ディアス様主演の「私の中のあなた」。

「きみに読む物語」も、アルツハイマー病が関係してましたが、

こちらも、難病に関係した問題が提示されてます。

作品の出来云々ではなくて、ワルっぽいけど真面目な、

カサヴェデス一家の長男坊、好きだな~。

 


 

ジョン・カサヴェデス監督、1929年12月9日~1989年2月3日。

肝硬変による、まだ59歳での死去。

もっと、もっと、奥様とのツーショットが拝見したかったです。



 

 

1989年、ウッディ・アレン監督作品「私の中のもうひとりの私」

 

1991年、ジム・ジャームッシュ監督作品

「ナイト・オン・ザ・プラネット」


 

観ている映画にローランズ様を発見すると、映画が数倍お得感を増す、

ローランズ様。これからも、お会い出来る作品を楽しみにしております。

カサヴェデス監督の分まで、長生きして、ご活躍をお願いいたします。

 

 

うーん、やっぱりかっこいい。

ハードヴォイルドの女神、ローレン・バコール様と、

東西横綱のイケけてるおばあちゃま!!!