猫目の女流作家
こういう写真の撮り方をする時代だったとはいえ、超越。
さすが、フランスを代表する女流作家のお一人。(国葬)
1873年1月28日~1954年8月3日
↓ 何と言ってもこの作品が代表作(1933年)!
・・・と思っていたら、
「青い麦」(1922年)の作者がコレット女史でした・・・
と言うほど、興味大な割に、一作も拝読していないんです。
「『青い麦』ってアンドレ・ジッドじゃなかったっけ」って、
そりゃ、「一粒の麦もし死なずば」だったああああ!
そりゃあまあ、作家さんって、色々な方がいらっしゃるけど、
こんな扮装して下さる、「女流作家」はあまりいらっしゃらないのでは。
扮装しなくても、地の目だけで、ものすごい猫目な気がします。
シャルル・ドゴール大統領と同じ、シャルトリューという、
フランスの猫を愛でられて、あの時代、愛国心を示されたと言います。
手、コレット女史です。にゃんこと執筆。
その上、サッフォーだと思い込んでましたら、
ちゃんとプロフィール調べたら、バイセクシャルで、
お幸せなご結婚されてらっしゃるんですね。
↑ コレット女史。(猫と関係ある名字の人で、
ちょっと似た人を知ってます。会いたくなりました。)
↓ 「コレット 猫」で検索して出て来た画像。
素晴らしい合成。煙草好きそうな顔。
小説で、女性が年上の、歳の差カップルの、
女の引き際のお話を書かれたり、・・・されてらっしゃる割には、
歳の差再婚で円満な上での、浮気遊興だったそうで。
さすが、コレット女史。
<結婚生活のかたわらで同性愛体験を謳歌した>
って、ウッキペディアに書いてありましたわ。
かたわらって表現が素敵です。
件(くだん)の作品、「シェリ」(1920年)
比較的最近、映像化されてました。
2009年、スティーヴン・フリアーズ監督作品、
「わたしの可愛い人 シェリ」
ベル・エポック時代、華ともてはやされた高級娼婦、
ココット。元ココットだった、50になろうというヒロインと、
元同業者の20にもならない息子、シェリとの恋愛。
お互いが想いをのこしつつも、やがて来る破局。
ミシェル・ファイファー様、お美しいです。
理性・プライド・恋心等々が、揺れ、瞳の中にほの見える、
細かい、心の機微が描かれた作品らしく、観たい!!!です。
そりゃ、美男の放蕩息子も、短期間の予定が長期に渡ってしまうわ。
♪年上のひと、美し過ぎる♪ by沢田研二様
しかし、コレット女史ご本人はともかく、たいていの場合、
こういう、美貌の女性、年上カップルの場合、
女性の引き際が問題になって来る?尊厳あるお別れと、内心の寂しさ。
そこら辺を、ファイファー様が、見事に演じられておられるとのこと。
そもそも、シェリの母親役で、この方が出ておられます。
キャシー・ベイツ様。この人が出演されてれば、たとえ駄作でも、
ご出演シーンは面白い。ヒロインへの嫌味が、絶妙でいいそうです。
フランスでは、金持ちの女が、若い男を囲って一人前に教育してこそ、
「大人の女」という文章を読んだことがあります。まさにその通りな作品。
舞台化、映画化で有名と言えば、この作品も。
「ジジ」(1945年)。こちらの本の挿絵はエミリオ・グロウ・サラ様。
舞台化では、オーデションで、無名のオードリー・ヘップバーン様を、
起用したのが、コレット女史ご自身と言うのが、有名な話。
オードリー様は、これを機に、「ローマの休日」と、
スターへの階段を、駆け上ることに。
同作の、ハリウッド、MGM作品。
1958年、ヴィンセント・ミネリ監督作品。邦題「恋の手ほどき」
レスリー・キャロン様、ルイ・ジュールダン様、
狂言回し役に、モーリス・シュバリエ翁(素敵。)主演。
男性も女性も、お好きだったように、
にゃんこもわんこもお好きです。
わんこはブル系がお好きでらしたみたい。フレンチブル?
独自の存在感は圧倒です。作品のも興味がありますが、
伝記も読んでみたいお方かも。
ううう・・・マルグリット・デュラス女史と並び、「生涯、女です」っぽい。
最晩年、ベッドで執筆されるコレット女史。
1953年、Izis様との共作。
その本の中には、あたかも自然そのもののように存在する、
観賞用に再構築された、架空現実のパラダイスを、
見せてくれれているそうです。
溢れる生命力までクリエイトする、イマジネーション。
コレット女史万歳。
捧げられた薔薇、Colette