monaka
さんの奥様がパリのCD屋さんで店員さんに薦められてお買い上げになったという新譜を、私も聴いてみたくなって入手してみました。
2006年の10月にリリース(録音年月日は不明)された、EMILE PARISIEN(1982年生まれ)、IVAN GELUGNE(1976年、フランスのトゥールーズ生まれ)、JULIEN TOUERY(1982年生まれ)、SYLVAIN DARRIFOURCQ(1979年、フランスのオルテッズ生まれ)によるアコースティックのワンホーンカルテットです。
全く知らない人達ですが、4人とも只者ではないですね!素晴らしく統制の取れたリズム隊と、コントロール抜群な木管的音色でよく歌うサックス(アルト、ソプラノ)によるカルテットのソリッドなアンサンブルは聴き応え満点で、随所で息の合ったところを見せ付けてくれます。
全8曲オリジナルで、EMILE PARISIEN作曲が3曲、JULIEN TOUERY作曲が2曲、あとは4人の作曲によるもので、欧州らしい鋭角的でユニークな音づくり。凝った構成の長尺でシリアスな曲がほとんどでアブストラクトになったりもしますので、分かりやすく親しみやすいとは言えないかもしれません。ですが、1曲のうちで様々に表情を変えるものが多く、随所にアイディアが光っていますし、何をおいても4人の演奏が斬新で刺激的なので、私は大変面白く聴くことが出来ました。
では、お気に入りの曲について印象を簡単に。
1曲目のPOUPEE RUSSEからして、もうなんともいえずスリリング!4ビートはこの曲で部分的に演奏しているだけです。
2曲目のLE CLOWN TUEUR DE LA FETE FORAINEは、物語を感じる展開がユニークで、いっぷう変わった趣の曲です。哀愁を帯びたズンチャッチャッ、ズンチャッチャッでサーカスのピエロ登場かと思うと、一転してひどく暗黒なムードへ...。突如として轟音が響き、曲はさらに緊張感を増して行きますが、始終只ならぬ雰囲気が漂っております。
4曲目のPITET LE FIL ROUGEは、1:49という小曲ですが密度の濃い演奏で凄く面白い。始まりはユーモラスですが、一転してダークなムードからアブストラクトへ。
1曲目のPOUPEE RUSSEからして、もうなんともいえずスリリング!4ビートはこの曲で部分的に演奏しているだけです。
2曲目のLE CLOWN TUEUR DE LA FETE FORAINEは、物語を感じる展開がユニークで、いっぷう変わった趣の曲です。哀愁を帯びたズンチャッチャッ、ズンチャッチャッでサーカスのピエロ登場かと思うと、一転してひどく暗黒なムードへ...。突如として轟音が響き、曲はさらに緊張感を増して行きますが、始終只ならぬ雰囲気が漂っております。
4曲目のPITET LE FIL ROUGEは、1:49という小曲ですが密度の濃い演奏で凄く面白い。始まりはユーモラスですが、一転してダークなムードからアブストラクトへ。
5曲目ESKALは、16:05という本作では一番の長尺曲で、様々に表情を変えるメリハリの効いたアンサンブルは聴き応え満点です。特に終盤、11拍子でダイナミックに盛り上がるところなんぞはエキサイティングでかっこええのなんのってアナタ。SYLVAIN DARRIFOURCQのドラムスが光る!
6曲目からラストまでは切れ目なく続きますが、最高なのが7曲目のAU REVOIR PORC-EPIC。4人が一体となって繰り広げる緩急自在にしてスリリングな演奏にエキサイトしまっせー。綿密に練られ構築された複雑な楽曲を阿吽の呼吸でこなす高度なアンサンブルといいインタープレイといい素晴らしいの一言で、思わず身を乗り出してしまいます。特にSYLVAIN DARRIFOURCQの縦横無尽のドラミングが凄い。
6曲目からラストまでは切れ目なく続きますが、最高なのが7曲目のAU REVOIR PORC-EPIC。4人が一体となって繰り広げる緩急自在にしてスリリングな演奏にエキサイトしまっせー。綿密に練られ構築された複雑な楽曲を阿吽の呼吸でこなす高度なアンサンブルといいインタープレイといい素晴らしいの一言で、思わず身を乗り出してしまいます。特にSYLVAIN DARRIFOURCQの縦横無尽のドラミングが凄い。
ラスト、8曲目のL'AMANTE RELIGIEUSEにおけるEMILE PARISIENの表現力には光るものがあると思います。
彼ら4人はまだまだ若いですが、これほどの実力ですと今後の活躍がますます楽しみです。
ドラム好きな私にとって、本作のメンバーの中では特にSYLVAIN DARRIFOURCQの存在がむちゃくちゃ気になります。本作でSYLVAIN DARRIFOURCQが見せる多彩なテクニックには多くの可能性を秘めているように感じました。非常にソリッドでコントロールの効いた縦横無尽のドラミングには、ここぞという見せ場と抑制の使い分けが巧みになされており、彼抜きでは本作はこれほどの完成度を見せなかったに違いありません。卓越したテクニックと豊かな表現力を併せ持つ素晴らしいドラマーだと感心しました。
御用とお急ぎでないかたはEMILE PARISIEN QUARTETのホームページをご覧ください。
http://www.emileparisienquartet.com/
■EMILE PARISIEN QUARTET / AU REVOIR PORC-EPIC (LABORIE Records LABORIE LJ 03)
EMILE PARISIEN (as, ss)
JULIEN TOUERY (p)
IVAN GELUGNE (b)
SYLVAIN DARRIFOURCQ (ds)
入手先:HMV(通販)
http://www.emileparisienquartet.com/
■EMILE PARISIEN QUARTET / AU REVOIR PORC-EPIC (LABORIE Records LABORIE LJ 03)
EMILE PARISIEN (as, ss)
JULIEN TOUERY (p)
IVAN GELUGNE (b)
SYLVAIN DARRIFOURCQ (ds)
入手先:HMV(通販)