本作は2005年リリース。全員名前を見るのも初めてでしたので、Aphrodite RecordsというレーベルのHPで試聴のうえ購入。Aphrodite Recordsは2004年に設立されたばかりで、自前のレコーディングスタジオを所有するフランスのレーベルです。
で、このアルバム、なーんとオラシオ さんが大ファンだと仰るフランスジャズ界の大物FRANCOIS JEANEAUが賛辞を寄せているではありませんか!
"De l'energie, un langage maitrise, de belles compositions : ces Tribulations font un excellent disque."
で、このアルバム、なーんとオラシオ さんが大ファンだと仰るフランスジャズ界の大物FRANCOIS JEANEAUが賛辞を寄せているではありませんか!
"De l'energie, un langage maitrise, de belles compositions : ces Tribulations font un excellent disque."
Francois Jeaneau
↑きっと褒めてます(このさい辞書引くのは省略)。
ほぼ全編が威勢の良いハードバップで、ミディアムテンポ以下のスローなのはござんせん。ストレートアヘッドで分かりやすいですが、どちらかといえば硬派な部類で程よい現代感覚を持った洗練された演奏が私好み。ドライヴ中の眠気覚ましにも持って来いのジャズですが、ノリが良いのでくれぐれもスピードの出し過ぎにはご注意を。
息の合ったダイナミックで溌剌とした演奏は文句なしの素晴らしさ。こんなに上手い人たちが今日まで無名だったのが不思議なのですが、それは日本だけのこと。パリの有名ジャズクラブSUNSIDEやLE DUC DES LOMBARDSに出演していますので、ご当地フランスではすでに話題の、ぶいぶいいわせてるクインテットなのかもしれませんね。
アルバムタイトルのTRIBULATIONは試練(あるいは苦難)というような意味ですが、彼等が本作を世に問うことで試金石とするという意気込みから生まれたタイトルなのでしょうか。9曲全てがSEBASTIEN JARROUSSEの作曲とアレンジで、彼の洗練された作曲センスはかなりのものです。テーマに一工夫も二工夫もなされていてありきたりになっておらず、曲のアタマで聴き手を惹きつける術を心得ている。各人のソロも聴き応えがありノリが良いので、アルバムの最後まで楽しく演奏にのめり込むことが出来ます。
特にSEBASTIEN JARROUSSEのソプラノサックスは高音から低音まで綺麗に出ており、いかにも木管的な音色なので気に入りました。それとOLIVIER ROBINの少々手数の多いドラムスがなかなかに素晴らしいのです。曲の途中で急速調オクトパス的ラテン系リズムに変わったとたんにモタってたどたどしいドラミングになったりするドラマーがいますが(笑)、この人は違います。ピアノも現代感覚を持った演奏を聴かせていて光るものがあり、磨けばもっといい玉になりそうな予感。と、まあ、とにかく全員が素晴らしいです。
洗練されたヨーロッパのハードバップを聴かせてくれるSEBASTIEN JARROUSSE OLIVIER ROBIN QUINTET。気に入りました!
御用とお急ぎでないかたは、Aphrodite Recordsの↓HPでじっくりと試聴してみてくださいね。
http://www.aphrodite-records.com/PAGE_OR.php
■SEBASTIEN JARROUSSE OLIVIER ROBIN QUINTET / TRIBULATION (Aphrodite Records APH 106002)
OLIVIER BOGE (as)
JEAN-DANIEL BOTTA (b)
SEBASTIEN JARROUSSE (ts, ss)
OLIVIER ROBIN (ds)
EMIL SPANYI (p)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)
↑きっと褒めてます(このさい辞書引くのは省略)。
ほぼ全編が威勢の良いハードバップで、ミディアムテンポ以下のスローなのはござんせん。ストレートアヘッドで分かりやすいですが、どちらかといえば硬派な部類で程よい現代感覚を持った洗練された演奏が私好み。ドライヴ中の眠気覚ましにも持って来いのジャズですが、ノリが良いのでくれぐれもスピードの出し過ぎにはご注意を。
息の合ったダイナミックで溌剌とした演奏は文句なしの素晴らしさ。こんなに上手い人たちが今日まで無名だったのが不思議なのですが、それは日本だけのこと。パリの有名ジャズクラブSUNSIDEやLE DUC DES LOMBARDSに出演していますので、ご当地フランスではすでに話題の、ぶいぶいいわせてるクインテットなのかもしれませんね。
アルバムタイトルのTRIBULATIONは試練(あるいは苦難)というような意味ですが、彼等が本作を世に問うことで試金石とするという意気込みから生まれたタイトルなのでしょうか。9曲全てがSEBASTIEN JARROUSSEの作曲とアレンジで、彼の洗練された作曲センスはかなりのものです。テーマに一工夫も二工夫もなされていてありきたりになっておらず、曲のアタマで聴き手を惹きつける術を心得ている。各人のソロも聴き応えがありノリが良いので、アルバムの最後まで楽しく演奏にのめり込むことが出来ます。
特にSEBASTIEN JARROUSSEのソプラノサックスは高音から低音まで綺麗に出ており、いかにも木管的な音色なので気に入りました。それとOLIVIER ROBINの少々手数の多いドラムスがなかなかに素晴らしいのです。曲の途中で急速調オクトパス的ラテン系リズムに変わったとたんにモタってたどたどしいドラミングになったりするドラマーがいますが(笑)、この人は違います。ピアノも現代感覚を持った演奏を聴かせていて光るものがあり、磨けばもっといい玉になりそうな予感。と、まあ、とにかく全員が素晴らしいです。
洗練されたヨーロッパのハードバップを聴かせてくれるSEBASTIEN JARROUSSE OLIVIER ROBIN QUINTET。気に入りました!
御用とお急ぎでないかたは、Aphrodite Recordsの↓HPでじっくりと試聴してみてくださいね。
http://www.aphrodite-records.com/PAGE_OR.php
■SEBASTIEN JARROUSSE OLIVIER ROBIN QUINTET / TRIBULATION (Aphrodite Records APH 106002)
OLIVIER BOGE (as)
JEAN-DANIEL BOTTA (b)
SEBASTIEN JARROUSSE (ts, ss)
OLIVIER ROBIN (ds)
EMIL SPANYI (p)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)